決議第2号 (平成22年) 子供と女性の命と健康を守るワクチン接種の公費助成および検診受診率向上対策の充実に関する決議
決議第2号
子供と女性の命と健康を守るワクチン接種の公費助成および検診受診率向上対策の充実に関する決議
細菌性髄膜炎は、国内での5歳未満の発症者数が年間600人以上、そのうち約5%が死亡、約20%に後遺症が残ると言われており、乳幼児にとって極めて重篤な感染症である。また、子宮頸がんは、国内で年間15,000人以上が発症し、約3,500人が死亡していると推測される。特に、20歳代、30歳代の女性の悪性腫瘍による死因の第1位となっている。
このことから、大切な子供と女性の命と健康を守るためには、子供の細菌性髄膜炎および女性の子宮頸がんの予防等が重要な対策の一つとなっている。
子供の細菌性髄膜炎の予防のためには、Hibワクチンおよび肺炎球菌ワクチンの定期接種が有効とされている。また、子宮頸がんの発症の抑制、早期発見および早期治療のためには、子宮頸がん予防ワクチンの接種普及および検診受診率の向上の対策強化が重要となっている。
一方、長引く経済、雇用状況の悪化により、生活への不安が高まっている今日、高額な費用がワクチン接種の普及の妨げとなっていることから、ワクチン接種に対する公費助成を求める声は日増しに強くなっている。
よって、県におかれては、子供と女性の命と健康を守るため、一刻も早いワクチン接種に対する公費助成の実現を国へ要請するとともに、その実現までの間、本県独自の検診受診率の向上対策およびワクチン接種の公費助成を実施されるよう強く求める。
以上、決議する。
平成22年6月21日
滋 賀 県 議 会