意見書第14号 (平成02年) 小選挙区制の導入に反対する意見書
意見書第14号
小選挙区制の導入に反対する意見書
政府・自民党は、選挙制度審議会の答申を受ける形で秋の臨時国会に小選挙区比例代表制を提案しようとしている。
この制度は、比例代表制を加味しているとはいえ、基本的に小選挙区制の実施であり、少数政党や無党派層の排除につながるものである。
国民の意思が多様化し、さまざまな価値観が共存する成熟社会となった我が国にあっては、少数意見も含め民意を正確、公正に反映する選挙制度の確立が何よりも求められている。
よって政府におかれては、小選挙区比例代表制の提案を取りやめられ、政治腐敗の防止、1票の格差是正等の課題に積極的に取り組まれるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成2年7月12日
滋賀県議会議長 岩 永 峯 一
(宛先) 内閣総理大臣 自治大臣