意見書第4号 (昭和62年) 食管制度ならびに国境調整措置と昭和62年産米生産者米価に関する意見書
意見書第4号
食管制度ならびに国境調整措置と昭和62年産米生産者米価に関する意見書
農業は国家の基本であり、食糧を国民に安定供給することは最も重要な政策である。
しかしながら、我が国の農業を取り巻く環境はまことに厳しいものがあり、また貿易不均衡に伴い、アメリカを初め諸外国からは農畜産物の市場開放を求める声が強く、さらに生産者米価についても厳しい対応が予想されている。これ以上の農業環境の悪化は、農家の営農意欲をなくするばかりか農業の崩壊を招くおそれがある。
よって政府におかれては、次の事項について特段の配慮をされ、慎重に対応されるよう要望する。
1、現行食管制度の根幹を堅持し、米の輸入は行わないこと。
1、農畜産物の現行国境調整措置を継続すること。
1、昭和62年産米の政府買い入れ価格は、算定要素の改善を行い、再生産と所得の確保を図ること。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
昭和62年6月25日
滋賀県議会議長 相 井 義 男
(宛先) 内閣総理大臣 大蔵大臣 農林水産大臣 通商産業大臣 経済企画庁長官