意見書第10号 (平成05年) 地方の道路整備促進に関する意見書
意見書第10号
地方の道路整備促進に関する意見書
地方の道路整備促進は、地域の振興を図り、豊かな生活を実現するための緊急課題である。特に、滋賀県は、京阪神、中京、北陸経済圏の結節県という地理的条件から名神高速道路や国道1号、国道8号等国土幹線道路が通過しているものの、交通渋滞は慢性化しており、その機能は著しく低下している。
とりわけ本県は、鉄道網の密度が低いため、1世帯当たりの自動車保有台数が全国平均を大きく上回っており、通勤や買い物などの日常生活において自動車交通への依存度が非常に高いにもかかわらず、地域内交通を支える幹線道路や市町村道の道路整備が立ちおくれているのが現状である。
このため、県民は、高速道路から市町村道に至る道路整備の促進を強く望んでいる。
また、本県においては、びわ湖を中心とした豊かな自然と恵まれた歴史、文化を活かしたリゾー卜機能の集積を進めるとともに、びわこ空港や産業、研究施設などを核とする地域整備等各種プロジェクトの推進を図っていくこととしているが、これら地域整備を支援していくためには、道路網の整備を促進することが必要不可欠である。
よって、政府におかれては、道路整備の重要性、緊急性を深く認識され、第11次道路整備五箇年計画を確実に推進していくため、平成6年度政府予算編成に当たって道路予算を大幅に増額されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成5年10月12日
滋賀県議会議長 田 中 雄
(宛先) 内閣総理大臣 大蔵大臣 建設大臣