意見書第4号 (平成13年) 鉄道線路および駅舎構内における安全対策の強化を求める意見書
意見書第4号
鉄道線路および駅舎構内における安全対策の強化を求める意見書
去る1月26日、JR山手線新大久保駅で、線路に落ちた人を助けるために飛び込んだ人々も含め、3人が亡くなるという事故が発生した。この事故は国内外に深い沈痛とともに大きな衝撃を与えたところであり、改めて線路やプラットホーム等の駅構内における安全対策の必要性を痛感させられたところである。
近年、一部の駅舎などでは、バリアフリーなどの身体障害者や高齢者の安全対策が講じられつつあるものの、多くの駅舎においてまだまだ不十分な状態にある。特に、今回の事故原因となった線路内においては、転落検知マットや、転落した場合の避難場所が不備となっているなど、安全対策上、多くの問題点があったことが明らかとなっている。
よって、政府ならびに国会におかれては、今後、こうした事故の再発を防止するため、各鉄道事業者に対し、線路内および駅構内の総点検と安全対策を講じるよう指導するとともに、必要な支援措置をされるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成13年3月22日
滋賀県議会議長 橋 本 正
(宛先) 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 国土交通大臣