意見書第17号 (平成16年) 北朝鮮に対して即刻経済制裁を求める意見書
意見書第17号
北朝鮮に対して即刻経済制裁を求める意見書
11月の第3回日朝実務者協議の際に拉致被害者横田めぐみさんの夫と称する人物が彼女の「遺骨」として提供してきた骨は、我が国政府のDNA鑑定の結果、別人のものであることが判明した。
今回、このような冷血非情、不誠実な北朝鮮の姿勢は、拉致被害者家族、また日本国民を完全に愚弄する行為であり、日朝間に存在する諸問題に誠意を持って取り組むとした日朝平壌宣言の精神に反するもので、こういった北朝鮮の対応には極めて強い憤りと不信の念を覚える。
よって、政府ならびに国会におかれては、今回判明した北朝鮮の許されざる虚偽の証拠資料提出に対して厳重な抗議を行うとともに、毅然たる態度をもって交渉に臨み、万景峰号の入港差しとめ、食糧、医療品支援をはじめ、あらゆる人道支援の凍結延期を含めた北朝鮮に対する経済制裁を即刻発動し、拉致被害者の徹底した消息究明、拉致事件の早期全容解明に努められるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成16年12月13日
滋賀県議会議長 世 古 正
(宛先) 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 外務大臣 国家公安委員会委員長 警察庁長官