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「特別支援学校の設置基準」の策定を求めることについて

請願第8号 「特別支援学校の設置基準」の策定を求めることについて

受理番号
請願第8号
受理年月日
平成28年6月8日
付託委員会
文教・警察常任委員会
継続審査状況
議決年月日
議決結果
不採択
紹介議員
藤井三恵子
杉本敏隆
節木三千代

内容

受理番号:請願第8号
 「特別支援学校の設置基準」の策定を求めることについて

 全国的に特別支援学校の児童•生徒数の増加が進み、在籍者数はこの10年間で3万6000人増えている(2015年文科省調査)。この背景には、特別支援学級や特別支援学校における教育への国民的な理解が進み、「一人ひとりに見合った丁寧な教育をしてほしい」という保護者等の願いが広がっていることがある。一方、学校建設はほとんど進まず、150人規模の学校に400人以上の児童•生徒が押し込まれるなど、子どもたちの学ぶ権利を奪うばかりか、命と健康をも脅かしている。
 普通教室確保のために、一つの教室を薄いカーテン1枚で仕切って使うことなどが常態化し、隣のクラスの先生や子どもの声も筒抜けになり、落ち着いた授業にはならない。また、図書室や作業室、個別指導の部屋などの指導上必要な特別教室が、普通教室に転用され、医療的ケアが必要な子どもと動き回る子どもが同じ空間で過ごさざるを得ない状況も生まれている。さらに、トイレの数さえ足りず、待ちきれなくて失敗する子もあり、子どもの自尊心を傷つけている。
 全国で不足している教室が、普通教室だけで3,622教室にのぼることが文科省調査でも明らかになっている。
 こういった事態の根幹にあるのが、幼稚園から小中学校、高校、大学、専門学校まで全てにある「設置基準」が特別支援学校だけにないことである。「設置基準」というのは、「学校を設置するのに必要な最低の基準」であり、設置者はこの基準の「向上を図ることに努めなければならない」とされている。小学校の「設置基準」では、12〜18学級が「標準とする」とされ、それ以上は「過大校」という扱いになり、新たな学校建設や増設が検討される。ところが、特別支援学校では80学級を超える学校があっても、普通教室をカーテンで仕切ったり、特別教室をつぶして普通教室に転用するなど、子どもと教職員に負担を強いるだけで、学校の新増設は進んでいない。
 以上の趣旨に沿って、下記について、国に対する意見書を採択されるよう請願する。

                      記

 「特別支援学校の設置基準」を策定すること

会議録

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