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「老朽原発」高浜原発1・2号機、および美浜原発3号機の再稼働を認めないよう求めることについて

請願第11号 「老朽原発」高浜原発1・2号機、および美浜原発3号機の再稼働を認めないよう求めることについて

受理番号
請願第11号
受理年月日
平成28年9月23日
付託委員会
総務・政策・企業常任委員会
継続審査状況
議決年月日
議決結果
不採択
紹介議員
海東英和
藤井三恵子
杉本敏隆
節木三千代

内容

受理番号:請願第11号
 「老朽原発」高浜原発1・2号機、および美浜原発3号機の再稼働を認めないよう求めることについて

 高島市と長浜市は美浜原発から30km圏内にあり、美浜原発に過酷事故が起これば、各市の原子力防災避難計画では高島市約2万9千人、長浜市約2万8千人、大津市約1万1千人の各市民が避難しなければならないとされている。
 福島第一原発事故のように、県民の命と財産・生活が根底から脅かされるばかりか、ふるさとの自然が奪われ、近畿の水源である琵琶湖も汚染されて飲み水にも困るなど、関西一円に甚大な被害を及ぼすことが考えられ、市民の不安や心配がつのっている。
 ところが、原子力規制委員会は4月20日、運転開始から40年を超える老朽原発の関西電力高浜原発1・2号機を、8月3日には美浜原発3号機を、新規制基準を満たしているとして事実上の審査合格とした。
 国は原発の運転期間を40年に制限することを大原則としている。それは老朽原発が40年以上前の古い技術によるものであり、長年にわたり高温、高圧、高放射線にさらされた圧力容器や配管の脆弱化・腐食が深刻で、極めて危険だからである。なかでも、圧力容器は、核分裂に伴い発生する中性子が当たって脆弱化していることが懸念され、緊急冷却装置が働くと破損するという特別の危険がある。
 また、震度7を2度も観測した熊本地震では、家屋が倒壊し多くの人命が失われた。屋内退避も困難で、道路は寸断され九州新幹線もストップした。直下型地震の恐ろしさを熊本地震が示し、「このような地震は日本のどこにでも起こる可能性がある」と専門家は指摘する。また、地震によって福島のような原発事故が起これば、市民は「ふるさとがなくなり、墓参りもできなくなるのでは」と心配し、原発事故が起こらないように願っている。
 この経験を踏まえ、大規模地震が発生した時の避難経路の確保、原発事故と大規模地震の複合災害における屋内退避ができない場合の対策など、避難計画の法整備等については、国の責任で取り組まれるべきで、福島第一原発事故や熊本地震を教訓に、人命第一、安全・安心なものにしなければならない。
 よって滋賀県議会として、地方自治法99条の規定により国の関係機関へ下記の意見書を提出していただくよう請願する。
                       記
 老朽原発の「40年ルール」を厳格に運用し、高浜原発1・2号機、美浜原発3号機の再稼働を認めるべきではないこと

会議録

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