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件名

請願第11号 県営の芹谷ダム、北川第一ダムの計画、工事の中止を求めることについて

受理番号

請願第11号 

受理年月日

平成19年6月8日

付託委員会

付託委員会
生活文化・土木交通常任委員会

本会議議決結果

議決結果
不採択

紹介議員

節木三千代

内容

請願要旨
 知事の「ダムの有効性も含めて地域の住民と協議する」との発言の一方、ダム建設は既定方針に沿って事業が進められている。大型のダムについては、国際的にも国内的にも自然環境を大きく変えるものとして、その建設が再検討され、計画が中止されるところが多くなっている。滋賀県においては、平成16年12月に策定された財政危機回避のための改革基本方針において、このままの財政運営を続ければ、早晩、財政再建団体への転落も視野に入れなければならないとされ、さまざまな分野で財政改革の努力がされてきた。県の負担だけでも400億円を超える支出が予想されるこの2つのダム事業を推進することは、滋賀県の財政を危機に陥れることになる。財政再建団体になれば、行政組織、職員、県民に多大な犠牲を強いることになる。 
 滋賀県でも巨大地震はいつ発生してもおかしくないと言われ、災害発生の確率はこの方が高く、地震による被害想定は、水害による被害をはるかに超えるものである。
 淀川水系流域委員会においても「ダム建設は自然環境に及ぼす影響が大きいため原則として抑制するものとし、考え得るすべての実行可能な代替案の検討のもとで、ダム以外に実行可能で有効な方法がないということが客観的に認められ、かつ住民団体、地域組織などを含む住民の社会的合意が得られた場合に限り、実施するものとする」と提言している。
 この2つのダムの計画、工事について県民への説明責任が十分に果たされ、合意が形成されているとは言えず、多額の財政支出を伴うダムの建設計画と工事は当分見合わせ、多くの県民の合意を得るための説明責任を果たし、財政の健全化を優先させることが多数の県民の利益にかなうものと思われる。
 2つのダムの建設計画と工事を中止し、財政の健全化を優先し、その費用を県民の緊急の事業に支出されるよう請願する。

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