請願第1号 高速増殖炉もんじゅ運転再開中止を求めることについて
請願第1号
平成22年2月23日
節木三千代
請願要旨
滋賀県北部に隣接している福井県敦賀市に設置されている高速増殖炉もんじゅは、１９９５年１２月のナトリウム漏れによる火災事故のために１４年間運転が休止されていたが、この３月にも運転が再開されようとしている。
もんじゅの安全性にはさまざまな問題点があり、大事故が起きる危険性が存在している。滋賀県の原子力防災計画は、福井県の原子力発電所でどのような大事故が起きても滋賀県に人的被害は及ばないことを前提とした計画だが、このような前提は科学的根拠が薄弱な単なる希望的観測に過ぎず、もんじゅが県境からわずか２０キロメートル足らずの至近距離に存在していることを考えるならば、もんじゅの運転再開を強行し、大事故を起こした場合は、滋賀県に人的被害や農作物、琵琶湖の水など環境への被害が生じることが懸念される。
ナトリウム漏れの事故以来、これまで運転再開は４回にわたり延期されているだけではなく、１４年間も長期にわたり高速増殖炉の運転を休止した後に運転を再開した例は世界にない。また、もんじゅはいまだ開発途上にある高速増殖炉であり、これまで一度もフル運転したことがなく、そのためどこに不具合が潜んでいるかわからない。
以上に記したもろもろの理由から、滋賀県民である私たちはもんじゅの運転再開に強く反対し、以下のとおり請願する。
１．滋賀県民の命と健康を守るために、高速増殖炉もんじゅの運転再開を認めないよう、速やかに国に対して要請すること。
２．福井県知事に対しても、もんじゅの運転再開を認めないよう、速やかに要請すること。