請願第13号 民間福祉労働者の賃金の改善を求めることについて
請願第13号
平成07年12月8日
森茂樹
請願要旨
少子・高齢化が進む中、県民の福祉に対するニーズはますます広がってきているが、その福祉の多くを担う県下の民間福祉労働者の賃金等の実態は、標準的な基準や労働内容にかんがみて、ふさわしいものとは言えない現状である。特に賃金は、国が「基本方針」等の中で「勘案する」と記している「地域の公務員の賃金水準」とは大きな格差があり、しかも勤続年数が増すほどその差は広がる傾向にあると言える。また、この格差は県民への福祉サービスに不公平さを生み出し、福祉マンパワーの確保にも影響するものである。
この問題の解決には、住民の福祉の増進という地方自治の目的を実現する立場から、まずは県による民間福祉労働者の賃金改善の施策が必要ではないかと考える。
ついては、何よりも県民の切実な要求が反映された福祉施策の向上と、そこで働く労働者が希望を持って働き続けられる環境づくりを願い、下記の事項について請願する。
記
１．民間福祉労働者（無認可施設職員も含む）の賃金を県の職員並みにするよう、必要な財源を県が補助する公私間格差是正制度を創設すること。
２．少なくとも、福祉施設点・保育所の現行の「民間施設給与等改善費」に県として上乗せを行い、単価および勤続年数のランクの引き上げを早急に行うこと。
３．同様に、無認可施設（共同保育所・学童保育所・共同作業所・生活ホーム）労働者の深刻な賃金実態を改善するため、早急に補助金の増額や新設を行うこと。