請願第7号 トラック運送における安全確保と公正取引の確立及び排ガス防止に関する意見書の提出を求めることについて
請願第7号
平成13年6月18日
藤崎ヨシヲ
森茂樹
桐山ヒサ子
請願要旨
トラック運送事業は、長引く不況と規制緩和による過当競争のもとで重大な事態に直面している。その一つは、大手荷主による「運賃の買いたたき」によって、トラック事業者の経営悪化が深刻化していること。
二つは、トラック労働者の賃金が３年連続して低下し、労働条件の見直しが行われるなど労働環境の悪化が強まっていることであり、この結果、過積載運行などの違反行為が急増し、重大事故の多発を招いている。
このような中、運輸省や近畿運輸局、大阪労働局はこうした異常事態の改善を求め荷主に対し、「トラック運送の安全確保と輸送秩序の確立」等の通達を出したところである。
以上のように、トラック事業者と荷主との公正な取引関係の確立と適正運賃・料金の収受が安全確保には欠かせない条件となっており、当該通達を早急に実効あるものにすることが必要と考える。また、ディーゼル車の排ガス規制も重大化しており、政府と自動車メーカーの責任で低公害車の開発、軽油の良質化をはかるとともに取引関係の改善および中小トラック業者への適切な助成を実施することが必要であり、こうしたことについて、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出されたい｡