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平成25年(2013年)2月8日(金) 正副議長の記者会見

1 場  所   議会運営委員会室
2 出席者   佐野議長
3 内  容   平成25年2月定例会を迎えるにあたって


正副議長の記者会見

4 会見内容

議長
 昨日、議会運営委員会が開催されました。本日の朝刊等で予算を中心とする案件等も出ており、皆さん方がよく御承知ではないかと思います。
 なお、本日は副議長が所用のために欠席ということでお許しいただきたいと思います。
 2月定例会は、2月14日から開会、招集されるところですが、2月定例議会は「予算議会」という別名も付くところでございます。この平成25年度の新年度予算は4,954億3千万円という一般会計のくくりになったところですが、この額は昨年の当初予算と比べますと1.1%の伸びを示している状況でございます。この背景には、景気がやや回復してきたということ、県税を中心とする税収が若干伸びている要因がございます。
 その他に、特別会計は13会計で2,102億円、これも1.7%ではございますが伸びを示しているところでございます。企業会計は3会計で328億円で、一般会計、特別会計、企業会計を合わせて17の予算関連議案が上程されるところでございます。
 その他条例案件に関わります議案が43件でございまして、組織および定数に関するものや、給与に関すること、職員の住居手当の廃止等の条例改正や、あるいは昨年の11月定例会で条例案が可決されました中小企業活性化に伴います基金条例、近江大橋が今年の12月に無料開放されるということを受けながら、これからの維持管理をどうするのかという基金造成に係る条例、額は1億円余りという金額の文化財の保存基金条例案、関西広域連合の規約改正案、こうしたものが主なものでこの議会にかけられるところでございます。
 その他の案件が14件、これは主に契約の締結や変更に関するもので、合計で74議案であります。
 加えまして、開会日冒頭に議決する予定の信楽高原鐵道関係の議案が3件あり、総計77議案を審議いたします。3月22日までの大変長丁場の議会ですが、代表質問、一般質問、また今回は予算特別委員会の設置も考えているところでございます。
 特に予算に関しましては、危機管理センターの整備事業費に19億7,000万円、土地開発公社が持っております竜王町岡谷の工業団地開発の資金貸付けに28億6,000万円、中小企業活性化基金造成事業に3億5,000万円、湖南省との友好提携記念事業や、あるいは先程申し上げました近江大橋の維持管理費用の基金の10億7,885万円が目玉ではないかと思っています。
 それともう一つ、平成36年の、いわゆる二巡目国体関連の予算です。知事はまだ正式に二巡目国体を開催するといった意思表示をされていませんが、調査費が1,200万円計上されています。
 併せて、懸案のいじめ対策では、専門員の配置事業に4,200万円弱、学校の耐震化についても国の補正等を受けながら30億円近い経費が計上されています。
 これらが主な予算案件でありますが、この議会では触れられないのですが、来年度予算の中には、いわゆる2012年、2013年に限って行われる国家公務員の給与の7.8%削減の影響も出ています。地方自治体でも同様の減額を7月くらいから努力してくださいということで、地方交付税が37億円減額されています。この議論は次の議会になってこようかと思いますが、6月議会を見通しながらどのように職員組合さん等と交渉されるのか、2月定例会では各会派からこうしたことに関する知事の考え方を質す質問も出されるのではないかという思いをしております。
 次に議会改革検討委員会からの報告に関することでありますが、議員定数の削減問題等について、お約束のとおり今議会の各会派代表者会議で議員定数検討委員会の設置についての考え方を聞かせていただいて、各会派何名くらいの構成で検討委員会を回していくのかというようなことも検討していかなければいけないなと思っています。このことは、4月の臨時会で決定される新しい議会の役員構成等も関連してきますので、その辺を見きわめて、頭出しということになろうかと思いますが、やっていく必要があると思っています。
 その他改革検討委員会からはいろいろ報告いただているのですが、この2月定例会から傍聴者のアンケート等も実施して、傍聴に来ていただいている方々が県議会をどのように見ておられるのか調査をさせていただこうと思っています。
以上、大まかな話ですがあとは皆さんからお尋ねがあれば答えさせていただきたいと思います。冒頭、私の方からは以上に止めさせていただきます。

記者
 先程の議員定数検討委員会のことですが、今後のスケジュールとして、臨時会を終えてから立ち上げということになるのですか。

議長
 はい、役員改選等が4月のいつくらいになるか分かりませんが、臨時会以降になります。今議会では検討委員会の設置について各会派に意向を聞かせていただく、そして10人になるのかその辺は議論に委ねますが、そのことによって各会派から何名程度出ていただくのかというようなことまでで、議員の定数を何人減らすとか、その辺は新しい委員に委ねたいと思っています。議員定数検討委員会の設置だけは今議会の各会派代表者会議でお諮りしようかと思っています。

記者
 メンバー構成まで決められるのですか。


議長
 人数は決められますが、メンバー構成までは出てこないと思います。

記者
 もう一つ。傍聴者へのアンケートは、何に活かそうとされるのですか。

議長
 これからの議会改革にいろんな意見があろうかと思います。お気付きの点や、県議会に対する御意見、御要望や本会議の開催を何でお知りになったか等をお聴きし、アンケートは集約してこれからの議会改革に役立てたいと思います。

記者
 今度の予算ですが、嘉田県政の2期目の中で、来年の7月にはまた知事選なので、そういう意味では1年半ということで、来年の予算は骨格予算になるのか、まだ椅子にしがみついて3選や4選やられるのかそれはわかりませんが、一応2期目の総仕上げ、御本人はそういうニュアンスで言われています。そのような位置付けの予算になると思うのですが、議長は逆にどういう具合に今回の予算を位置付けられているのですか。

議長
 前年度1.1%の伸びということですが、中身の説明を聞かせていただいて、際立った知事カラー、嘉田カラーというのが出ている、総仕上げである、と私個人は感じられません。しかし、知事からすれば、住み心地日本一を目指し、8つの柱を中心に組み立てきたということで、子育て支援事業であったり、その辺はかなり出ているかなと感じたりしますが、一律スライス的ではなく、やはり、嘉田さんとして常々おっしゃっている環境や琵琶湖、あるいは滋賀県独自の卒原発をおっしゃるのなら、新しいエネルギー政策を際立って予算で出してきているのかというと、疑問です。予算から嘉田カラーを若干は見てとれても、骨格というか、嘉田さんが何をしたいのかというところは、私から見るとうかがい知れないという感じがします。

記者
 新年度の予算で嘉田カラーがないということは、2期目一体何をしてきたということになりますよね。流域治水なんかは見るべきものが・・・。

議長
 なるほど、嘉田さんの色が出たなという予算ではありませんよね。スライス的、紋切り型的な予算。

記者
 それは自民党から公共事業をやれとか、そういった圧力をかけて嘉田カラーはつぶれた、そういうことではない。

議長
 国の補正予算であったり新年度予算が予算委員会で審議されており、これは後ほど平成24年度の補正予算であったり、平成25年度の新年度予算の補正としてこの議会で提案されます。なお、昨年の社会資本整備の道路事業では交付率が39%に留まり、事業をやりくりしたということですが、そういう轍を踏まないようにしっかりと原課で研究して、今回の緊急経済対策等を獲得していただきたいと思っています。

記者
 なぜ嘉田カラーが出なかったのか、その理由について考えておられることをもう一度お願いします。

議長
 これは私見ですが、やはり知事は先の失態というか新党立ち上げ等でもいろんなことがあって、実際予算に早くから携わってこなかったことや、あるいは全てに良い顔を振りまこうとすることで、結局スライス型予算になってきている、総花的という感じがします。ですから、先ほど言いましたように、卒原発、脱原発というのなら滋賀県独自の新エネルギー政策というようなことに知事のカラーを出すべきであります。例えば太陽光パネルであったり、風力発電であったり、今回の条例改正で道路等についての占用料等に関する条例が出されていますが、新エネルギーという観点から道路に作ってもいいという条例はいいのですが、1平方メートルあたり1,000円とか800円とか徴収するということになっており、言っていることと逆行しているのではないかという感じを私は持ちます。

記者
 やはり新党立ち上げで着手が遅れたという。

議長
 やはり影響はあったのではないですか。

記者
 あと、新党立ち上げの影響があるから、自分のカラーを出すと議会に通りにくいという配慮もあったのではないですか。

議長
 それはどうでしょうか。会派説明で要望のあった、公共事業に対する特別枠や交番や駐在所の整備、信号機の増設について、かなり自民党会派の要求には応えていただいたとは聞いていますが、ちょっとそこまでは分かりません。要望については、新年度予算等で対処されるとのことで、県単独事業で30億円ですか、それも聞き入れていただき、いつも知事折衝でもめるのですが、今回は素直に聞いていただけたとのことは聞いています。

記者
 今おっしゃったのは、三浦代表が意見交換会でおっしゃっていた道路20億円、河川10億円のお話ですか。

議長
 そのとおりです。

記者
 前回はあのような議会になって、「知事と国政政党の役職の兼務解消を求める決議」が出たのですが、決議に対する知事の対応についてはどう評価されていますか。

議長
 今の時点では兼務をする政党が政治団体に変わり、結果を見ると自然消滅的に決議に沿う形になったということです。政党があって、知事自らが決議の重さを感じて解消されたわけではなく、政党そのものが政治団体になったというわけですから。しかし、政治団体であっても一線から退いて政策アドバイザー的に活動していくということですから、今の時点ではどうのこうのとは言えませんが、ただこれからの代表質問、一般質問等を見極めながらその辺を見通していかれる、というふうには思うのですが。

記者
 では、今議会でも知事の政治姿勢を問う、というのは当然出てくるだろうと。

議長
 予算的にもおおむね議会は了とされて、角突き合わすというところはないのかなという気はします。参議院に出るとかいうことになると、話は別ですが、今のところ知事職を全うしたいということなら兼務解消の決議に沿われている、今時点ではそう捉えています。

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