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平成29年(2017年)4月26日(水) 正副議長の記者会見

1 場  所   記者会見室
2 出席者   奥村議長、小寺副議長
3 内  容   正副議長の就任記者会見


正副議長の記者会見

4 会見内容

議長
 本日(4月26日)の招集会議で、歴史と伝統ある滋賀県議会第97代議長に選出いただきました、奥村芳正でございます。議長の要職を担うことは、身に余る光栄であると同時に、その職責の重さを痛感し、身の引き締まる思いであります。
 副議長の協力のもと、議員の皆様のご支援とご協力を賜り、県民の負託に応える県政の実現のために全力を傾注してまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

副議長
 では私からもごあいさつ申し上げます。本日の招集会議で滋賀県議会第107代副議長に就任させていただきました、小寺裕雄と申します。どうぞよろしくお願いします。微力ではございますが、奥村議長を支えて県政の発展のために、最善を尽くしてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

記者(幹事社)
 政務活動費について、監査請求の結果が出ているが、議長として今のところ御見解などがあればお聞かせ願いたい。

議長
 今までも、滋賀県議会では必要な見直しは随時してきたところです。この度の監査請求を受けて、引き続き透明性の確保に取り組まなければならないと思いますし、それは心構えとして皆さんにお伝えしていきたいと考えています。細部については事務局と今後打合せをしてしっかりと取り組んでまいる所存です。

記者
 政務活動費についてより透明性を高める取り組みをされ、見直しをされてきているとは思うが、一段の見直しということについて議長の考えはあるか。

議長
 引き続き各議員が使途基準を遵守するとともに、議長としては厳正な審査を指揮し、その使途の透明性の確保に努めてまいるということが一番重要であると考えております。各議員にもその旨お伝えしてまいりたいと思います。
記者
 特に琵琶湖保全などの県政課題に対する取組について、正副議長の抱負は。

議長
 県民に開かれた議会運営、公平・公正な議会運営をすると同時に、分権時代における地方議会としての政策立案機能を十分に発揮できるような議会運営に努めてまいりたいと思います。ついては、先ほどの招集会議でも特別委員会を設置いただきましたが、しがのブランド力の強化について県議会としてどのように取り組んでいくかを一つのテーマとしたいと思いますし、働き方改革についても県議会として取り組んでいけるように、しっかりと各議員が議論を深めて政策立案に結び付けていただけたらと思います。

副議長
 以前に議会改革の検討委員会の委員長を務めたのですが、私自身の認識では滋賀県議会はもともと自由闊達に議員が発言できる素晴らしい議会だという認識なのですが、どうしても地方議会、特に県議会に対しては住民の方から見えにくいというご批判をいただくことが多いように思います。県民の信頼を得るということからすると、今議長がおっしゃったように政策立案機能をどう強化するか、ということになると思いますが、ここ数年、議会提案条例がいくつもできたというのは一つの大きな成果だと考えております。しかしながらこれから大型の公共投資がたくさん進んでいく中で、議会としては監視機能、調査機能がもっと求められてくるのではないかと思っております。我々も同じように責任を負うということから考えると、議会が単なる執行部の追認機関になるのではなく、議会での議論を通じて、県民の代表としての働きができるような議会であるべきだと考えております。そういった意味で、議会で闊達な議論ができればと思います。

記者
 県の財政規律に対してどのように県に求めていくか。また、副議長で支部長でもあるということについてどのように考えるか。

議長
 滋賀県政では大型公共工事が相次いで計画されていますが、知事には、県の財政の長期的な見通しというものを我々県議会に対しても、もう少し具体的に示すべきではないかと言ってきています。やはり、知事が県政のかじ取り役をされている限りはこういった長期的な見通しを議会にも示してほしいと思います。今後ともしっかり知事に伝えてまいりたいとかんがえております。


副議長
 2点目について。昨年の11月17日をもって正式に第4選挙区の支部長に就任したところであります。つまり仮に解散ということになれば私自身が衆議院議員に立候補することが決まっている立場になります。
 こうして副議長にご推挙いただくにあたり思い悩むところもありました。今までは東近江というエリアで活動をしてきたところであり、「幅広く県政を」とは言いながらどうしても地元志向の活動になるのは否めないと感じています。前回の選挙から愛荘町や日野町も選挙区となり、また第4選挙区ということで竜王町や甲賀にも足を延ばし、活動のエリアが広がる中で、改めてこの小さな滋賀県のわずか4分の1の第4選挙区においてだけでも、いろいろ学ぶことが多く、勉強をさせていただいてきたという充実感があります。これが副議長職ということになりますと、得られる情報量やこれからお出会いする様々な立場の方たちというのは、これまで私が県議会の中でもお出会いする機会のなかった方々であり、また副議長職でなければ行くことがなかったかもしれない場所へ足を運ぶことになろうかと思います。そういった経験は私の立場が今後変わった場合には、滋賀県のためになるであろうということを実感しています。幅広く得られる情報は私自身の研鑽にもつながるし、ひいては滋賀県の発展に必ずお返しできるものということを感じ、思い切って副議長職を引き受けさせていただいた次第です。

記者
 働き方改革の特別委員会についてだが、議会の答弁作りで職員さんが遅くまで残っているということが言われたりしているが、議会として働き方改革に対して考えておられることをそれぞれお聞かせ願いたい。

議長
 昨年度は議会運営委員会において、一般質問の質の向上と職員の負担軽減のため議員は質問の準備を早く行い、発言通告書の受付の当日には執行部と協議に入れるよう取り組んできました。私としても引き続きこうしたことを継続し、議会と執行部が質の高い議論を行えるよう取り組んでまいりたいと思います。それについては情報をお互いが共有すると同時に、前の段階から議論を交わすことによって、当日の協議も前倒ししてでもできるようにしてほしいと思っております。
 働き方改革は議会としてもひとつのテーマです。働かなくてもよいという意味ではなく、質の高い効率の良い働き方を進めることによって職員も意欲をもって取り組んでいただけるような働き方改革になればと考えております。働くときにはうんと働き、それによって県政が前に進んでいくというような取り組みをしていきたいと思います。


副議長
 先ほど滋賀県議会はひとりひとりの議員が自由闊達に議論できる機会が与えられている素晴らしい議会だと申し上げましたが、そのことが全国で2番目くらいに発言時間が確保されている議会ということになっていると考えています。それぞれの議員がルールを守って職員の負担にできるだけならないように心掛けることが第一ではないでしょうか。また、かねてから議論があってなかなか実行できていないことなのですが、他会派と質問が重なり、同じ内容を2度3度と繰り返している場合がみられます。そのあたりは少数会派の皆さんの発言機会を奪うことにつながりかねないという別の問題もあることからやむを得ないのではないかとも思いますが、せめて会派内で同じ質問が重複しないように調整したいと思います。
また、なかなか職員さんにも対応してもらえないところなのですが、質問時間と答弁時間はほぼ同じようにという申合せがあるにもかかわらず、どうしても答弁のほうが長くなっているように感じます。国会の代表質問などを拝見すると、あっさりと答弁されているケースもありますので、もう少し執行部側の答弁も要点を絞ってあまり長くならないように心掛ける、というようなことを積み重ねていけば、効率の良い議会にもなって職員の働き方改革にもつながるのではないかと考えています。

記者
 知事とのスタンスについて、今の県政運営をどう評価されているか。また、今後どのように対峙していくか、についてそれぞれお伺いしたい。

議長
 知事が常々おっしゃる「いっしょにやりましょう」というフレーズですが、「政治は結果」であり、結果を生むための「いっしょにやりましょう」であるならば我々も一緒に汗をかくし、共に悩むこともできると思います。とりあえず議論だけ、いいところだけをいっしょにやるということではないと思っています。我々としても地方創生や琵琶湖保全、国体など本当に一緒にやらなければならないこと、大きな課題がたくさんあるので、知事と議論し、切磋琢磨して県民の代表という役割を担っていきたいと考えています。それは知事も同じだと思いますので、滋賀県政を前に進めるという思いのもとに双方が歩み寄る、ということではないでしょうか。

副議長
 知事も我々にご配慮をいただいていると感じているので、極端な対立ということはほぼないかと思っています。ただ、個別の政策においては我々が思うところと知事が考えているところが必ずしも一致しているものではない、ということはお互いに重々承知していると思っていますので、滋賀県政の最大公約数的な発展のためには、お互いが歩み寄って良い結果を出す努力を双方がしていく必要があるということを感じています。

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