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平成24年(2012年)2月9日(木) 正副議長の記者会見

1 場  所   議会運営委員会室
2 出席者   家森議長、佐野副議長
3 内  容   平成24年2月定例会を迎えるにあたって


正副議長の記者会見

4 会見内容

議長
 大変お忙しいところ、ご苦労様でございます。
 恒例になりました、定例会前の記者会見と言うことで、正副議長させていただきたいと思います。
 まず、私の方から定例会に向けて、概略説明をさせていただきます。
 本日、一週間前議会運営委員会が開会されました。2月16日から3月23日まで、37日間という日程で2月定例会が開会されることとなりました。
 主な議案についてでありますが、まずは、平成24年度予算案件ということで、特別会計を含めて17件ということでございます。私よりも皆様方の方が御承知かと思いますけれども、一般会計につきましては、前年度比1.7%減ということでございます。中身については、また、後ほど触れたいと思います。
 それから、条例案件が35件ということで、主には、法令等の改正に伴っての改正ということであろうと思います。あと、給与関係の条例が提出されるということで、例えば、旅費の支給の見直しにつきましては、職員さんに合わせて、私ども議員の旅費についても見直そうということで、本日の代表者会議、また、議会運営委員会で同様の改正案を提出するという形で提案が決定されたということでございます。
 もうひとつ、ちょっと私個人的にでございますが、議会と執行部という関係の中で関心を持っておりましたのが、地方自治法施行令の一部改正に伴いまして、2分の1以上の出資法人を知事の調査対象とする、というところから、4分の1以上というふうに改正されました。それに伴って、知事の調査対象となるということで、例年ですと6月定例会に各出資法人からの報告書をいただいておりますので、これについて、議会への報告も範囲が増える、ということで、議会の監視機能がより強まるということになろうと思っております。
 それから、その他、契約議決等々が11件という形になっております。
 まず、この予算案件についてでありますが、特に例年にちょっとなかったかなという印象を持っておりますのが、様々な知事の最終予算作りの中で、各会派との、議会との懇談ということも、公開という形で持たれております。そういった中から、執行部が原課要求していなかった予算がいくつか、知事の段階で予算付けがされたということで、今後、審議は審議として、それ以前の議会との懇談の中で知事が議会からの要望を真摯に受け入れてくれたという点で、今年度については、ちょっと特色があったのかな、ということを考えております。
 具体的に主な項目でいいますと、例えば、鳥獣対策費でありましたり、あるいは、環境こだわり農業の関係でありましたり、あるいは、河川改良事業費でありましたり、それから、国体の検討事業費というのも、当初要求になかった項目ということで、非常に前向きに捉えております。
 なお、併せまして、実は2月7日に、私、東京へ行く用事がありまして、その際に、滋賀陸協さんの方からも依頼を受けておりまして、びわ湖毎日マラソンが3月4日に開催予定をされております。これについて、一時開催が危ぶまれた年もございましたけれども、是非、これからずっと、びわ湖毎日マラソンという形で滋賀県内で開催していただきたいと、こういう要望をさせていただいてまいりました。日本陸連の尾縣専務とお出会いして要望させていただいたということでございます。同じ岸記念体育会館に日本体育協会がございますので、その際に日体協の岡崎専務とも出会わせていただいて、まだ、これからの話ですけども、滋賀県が招致活動、国体の招致活動をする段階になればよろしくと、こういうことでご挨拶だけ寄せていただいてきた、ということも、併せて報告をさせていただきたいと思います。
それから、今回新たに提出される案件以外についてでございますが、11月定例会から流域治水基本方針が継続審議とされております。これについても、休会中に特別委員会等々が持たれて、市長会の市長、あるいは、当初御検討をいただいた学識経験者の方からの御意見ということも、聴取をいただいておりますので、ここら辺を踏まえて、さらに11月議会から踏み込んだ議論がされるのではないかという風に考えております。
 それから、3点目に、議会改革についてでございますが、議会改革検討委員会を昨年12月に立ち上げをいただきました。それから、約1ヶ月という非常に年末年始を挟んでタイトなスケジュールでございましたけれども、第一次報告ということで、先般、委員長から、小寺委員長からご報告をいただきました。その内容につきましては、皆様方も御承知いただいてるとおりでございますが、条例改正の必要なものについては、2月定例会の冒頭で改正して直ちに取り組んでいく、ということで、議員の出欠状況でありましたり、あるいは、特別待遇と言われているような、お茶出しを廃止するとか、こういったことを、2月定例会から早速取り組んでいきたいというふうに思っておりますし、今後とも、なお一層の改革に向けて、委員会で御協議をいただくということで進めていきたいと思っております。
 それから、4点目、その他ということで、関西広域連合について、これは、毎定例会ごとにお話をさせていただいております。いよいよ、政令市が御加入をいただくという動きが出てるということでございます。承っておりますのは、とりあえず、大阪市、堺市の2市が2月定例会にも加入に向けての規約改正案ということで出てくるということでございます。2市が入っていただくということについてはおそらく異論はないんではないかな、と考えておりますが、ただ、連合議会の定数という問題がございます。これは、今、吉田議員それから大井議員2名の本県から出ていただいている議員が連合議会の中で議論をいただいている最中でございますが、一つは、やはり、滋賀県が埋没しないようにと、こういう観点から議員の定数の見直しについて議論をいただいている、ということでございます。それと、もう一つ、やっぱり、大阪市さんあたり、市と府の二重行政を解消しようと、こういう動きをしておられます。定数のカウントに当たっては、今日まで人口250万人に対して1人と、こういうルールできております。ただ、大阪府の中にある大阪市、あるいは堺市ということで、それぞれの市の人口を二重にカウントするのかどうか、この辺が、今、広域連合の中で議論いただいているということでございますので、十分関心を持って注視しながら当たっていきたいというふうに考えております。
 私の方からは以上でございます。もし皆さん方からあとなにかございましたら、どうぞ。

記者
 さっきおっしゃった、当初の予算の中には原課からは上がってなかったけども、知事の段階で予算を付けたということですが、どういったものがあって、それに対して、どういった議論がなされたのか、というのが知りたいです。

議長
 もちろん、11月議会でも出ておりましたし、それと、各会派と知事との協議という場で出ていたことから、例えば鳥獣対策費でございますと、サルの捕獲に対して追加的な予算が組まれた、あるいは、直接駆除に当たっていただいてるハンターの方々の講習に向けて、その場所がない、ということで、射撃場の設置の検討のための費用が新たに積まれたとか、先ほど申し上げました国体招致に向けての、これも勿論、検討費用ということで招致が決まったというわけではないと思いますけれども、検討に向けての費用がなされた、と、この辺については、11月定例会でもずいぶん各議員から意見も出されてたところで、それに対して、知事の段階で予算を付けたと、こういうことで評価をしていきたいなと思っております。あるいは、また、金額はかなり大きくなるんですけども、環境こだわり農業で知事特認の部分が国に認められなかったと、これについては、県が単独で付けるということで、勿論、国でのこだわり農業という、環境農業というこういう制度はありますが、やはり、滋賀県独自にまだ滋賀県環境こだわり農業の条例というのをもっておりますので、その精神を十分生かしていただいたと、この条例を制定した議会の思いと知事の思いというのが非常に一致したんではないかなと、こういうことを思っております。まだ、あといくつか当初予算になかったものが載っているということも見受けられると思います。

記者
 今おっしゃっていただいた、政令市の広域連合に加入に伴う議員定数の見直しの件で、滋賀が埋没しないようにというところを言っていただいたんですけれども、もう少し詳しくうかがいたいのが、今、事務局案出てきていると思うんですけども、そういうふうにバランスをとるように少し増やしていくっていう方向で調整があるかと思うんですが、やっぱり言っていただいたように、滋賀県議会としては250万人に1人、というルール、その数字を通していくべきだ、というふうにお考えなのかどうかというところ。

議長
 あんまり私個人の意見になると具合悪いかなと思うんですけど、やはり一つは、人口割りが一つの基本になっておりましたので、府と市、府の中に市がある、市民は勿論府民であるということで、その数がダブルカウントされるのはいかがなものかな、という思いがございます。
 それと、今後、国の地方機関が移管されたときに、本格的な見直しをやろうという議論もあるようです。正式に決まったというふうには聞いていないんですが、こういう動きがある中で、人口あまりにも重視という形が出るということになると、当然、140万の滋賀県と800万の大阪というような形になりますと、議員の数のバランスというのもずいぶん変わってくるということが予測されますので、それはやっぱり困ります、という立場をしっかりと言っていくべきではないかなというふうに思っております。

記者
 今の議員定数に関連してなんですけども、仮に滋賀県の人数が増えたときに、会派でどういうことになるのか。一人増えたら、今、自民党さんでも民主党さんでも。

議長
 それはちょっと具体的には想定していないんですが、私は、今事務局が提案しているというふうに聞いてます政令市のない県に一つ増やすというのは根拠がないな、と思っているんです、逆に言えば。例えば、今回、政令市の加入と言うことで言われておりますが、政令市の加入は私はウェルカムだと思っているんですが、じゃあ、例えば、都道府県が、今、府県単位でやっている、で、政令市が入ってくる。では、政令市が入れてなぜ特例市は入れないの、とか。今、政令市のない県に一人渡すということは、政令市は認めるけれども政令市以外の特例市はもう認めませんよ、ということを逆に認めてしまうということにもなりますので、政令市が入るといった時には政令市が入ることに対してどうか、ということで議論すればいいので、今の段階で政令市を持たない県に1つイスを増やすというのは、どういう論理なのか、私はよく分からないという思いは持っております。これはまだ、私の個人的な見解ですので、あまり広域連合に逆らうという意味ではないんですが。

記者
 議長就任されて、今回で一回りする形になると思うんですが、これまで一年を通してどうでしたか、というのが一点目。で、いろいろ流域治水の問題ですとか、議長として大変な思いをされたと思うんですが、今回の2月議会に対してどういう思いで臨まれるのか、その2点教えていただければと思います。

議長
 一回りということで、二回り目があるのかないのかはよく分からないんですが、やはり当初から取り組みたいと言っておりました議会改革について、まずは、一年の間で検討結果をいただいて、2月定例会から、項目としては少しだけということになると思いますけども、まずとりつくことができた、ということで、当初の目標がある程度達成できたというふうに思っております。それと、議会の議論という観点からしますと、修正があったり、継続審議になったりということではありましたけれども、じゃあそのことで直接県民の皆さんに御迷惑をかけたかなということになると、そういうことではなかったというふうに思いますんで、大きな観点からすれば、議会と執行部という関係の中で、非常に緊張した関係が築けたというのか、緊張した関係の中で、運営がなされているということで、望ましい姿ではないかなというふうに思っております。
 で、2月定例会に向けてですけれども、そういったことも含めて、今回、知事が24年度予算について、議会、これはもう自民党だけでなしに、各会派と折衝した結果、各会派の意見を取り入れた予算案というものを提案してきたということについては、非常に執行部も議会に対しての配慮をしていただいているということで、さらに活発な議論を2月定例会では期待したいと思っております。

記者
 予算の中で前向きに捉えている中に、河川改良事業費というものがございますけども、流域治水のいわゆる川の中の対策についての予算については、一定の評価をされているという捉え方でよろしいのでしょうか。

議長
 流域治水の基本方針が継続審議になったと、この過程の中で、勿論、先般の野洲市長さんの御意見にもあったことなんですが、流域治水を進めることによって河川政策がおきざりにされるんではないかな、という懸念が、議会からも市町長さんからも出ていたということで、これに対してやっぱり見える形で知事も示してくれた、ということで評価をしたいなと思っております。その辺もおそらくこれから継続審議の過程で議論されるんではないかなと思っております。

記者
 ちょっと話変わるんですけど、1月の市長選ありまして、新しい市長が誕生しまして、議会が現職応援した会派が多数占めているという、いわゆるねじれ現象が生じていますが、どう見ていらっしゃるのか、人の議会なんであれなんですけど、評価を。

議長
 大津市さんのことですので、大津市でやられるというのが基本姿勢だと思うんです。それと、いわば滋賀県議会とよく似た構図になるのかなということで、滋賀県議会の場合も、逆らってばっかりとか、そういう形でなしに、やっぱり是は是、非は非という形で各会派も臨んでいただいてる、応援されてた会派も是は是、非は非という形で臨んでいただいておりますので、先ほど申し上げましたように今年一年非常に議会と執行部緊張感を持って県政運営に当たってきたということですので、大津市さんもそこはうまくそれぞれの立場の中で大津市民のためにということで、うまくやっていただけると思っております。

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