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意見書・決議の詳細情報

意見書第24号 CSFの早期終息等に向けた緊急かつ具体的な対策を求める意見書

番号
意見書第24号
(令和元年)
議決年月日
令和元年12月20日
結果
可決

本文

 昨年9月に国内で26年ぶりに発生したCSF(豚コレラ)は、これまでに15万頭を超える殺処分が行われるなど甚大な被害をもたらしている。また、関係者による懸命の努力にもかかわらず、養豚農場等での発生や野生イノシシの感染拡大が続いており終息が見通せないどころか、感染地域が養豚の主要産地を擁する関東圏まで広がるなど、更なる広域化の様相を呈している。このような状況を踏まえ、国において防疫指針を改正し飼養豚へのワクチン接種を可能とするなどCSF対策が新たな局面に入ったところであり、感染防止対策に加え、風評被害防止対策の一層の強化が求められている。
 さらに、中国を始めとするアジアではASF(アフリカ豚コレラ) の感染が拡大し、中国から持ち込まれた豚肉製品からASFウイルスが見つかるなど、海外からの家畜伝染病の侵入リスクが高まっている状況である。
 よって、国会および政府におかれては、今回の事態を国家レベルの危機事案と受け止めるとともに、養豚農家が今後も安心して経営を続けられるよう、CSFの早期終息等に向け、下記の事項について緊急かつ具体的に取り組まれるよう強く求める。

                        記

1 飼養豚へのワクチン接種を速やかに進めるとともに、ワクチン接種後の接種豚の円滑な流通について、風評被害や取引価格の下落が生じないよう、あらゆる手段を講ずること。
2 今般のCSFの拡大の主要因となっているCSF感染野生イノシシの拡大を抑止するため、経口ワクチンベルトの構築を推進するとともに野生イノシシの捕獲を強化すること。
3 現在、海外において感染が拡大しているASFの国内侵入を防止するため、罰則の強化も含めた一層の水際対策の強化および徹底を図ること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

   令和元年12月20日

                    滋賀県議会議長   生  田  邦  夫

(宛先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、環境大臣

会議録

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