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意見書・決議の詳細情報

意見書第5号 沖縄戦戦没者の遺骨の迅速な収集を求める意見書

番号
意見書第5号
(令和04年)
議決年月日
令和4年3月18日
結果
可決

本文

 沖縄県では、先の大戦で凄惨な地上戦が行われ、国籍、軍人、民間人の別を問わず、多くの尊い命が失われた。特に、激戦地として知られる同県糸満市摩文仁を中心とする沖縄本島南部の一帯は、その戦跡を保護することにより、戦争の悲惨さや平和の尊さを認識し、戦没者の霊を慰めることなどを目的に「沖縄戦跡国定公園」に指定されており、同園内の「平和の礎」には、沖縄戦などで亡くなられた方々として、本県出身者1,691名を含む24万1,632名の氏名が刻印されている。
 同園の一画には、本県出身者をはじめとする多くの戦没者に対する慰霊の意を表し、戦争のむなしさや悲惨さを次代に伝え、世界の恒久的な平和の実現に向けてたゆまぬ努力を誓うことの証として、県民の浄財を基に昭和39年11月に「近江の塔」が建立されており、毎年、慰霊事業が行われているところである。
 沖縄県においては、戦後間もなくより戦没者の遺骨収集が行われるなどこれまでに多くの戦没者の遺骨が収容されてきたが、今日においてもなお、地下壕や開発工事の現場等において戦没者の遺骨が発見されているところである。
 よって、国会および政府におかれては、遺族や関係者の心情に鑑み、また、戦没者の遺骨の尊厳を損なうことのないよう、「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」に基づき、政府が主体となって戦没者の遺骨収集を迅速に実施するとともに、遺骨が収集されるまでの間その土壌等が保全されるための措置を十分に講じられるよう強く求める。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

   令和4 年3 月18日

                     滋賀県議会議長 富 田 博 明

(宛先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣

会議録

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