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高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書の提出を求めることについて

請願第4号 高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書の提出を求めることについて

受理番号
請願第4号
受理年月日
平成29年6月27日
付託委員会
総務・政策・企業常任委員会
継続審査状況
議決年月日
平成29年7月12日
議決結果
不採択
紹介議員
藤井三恵子
杉本敏隆

内容

受理番号:請願第4号
 高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書の提出を求めることについて

 5月17日に関西電力高浜原発4号機が、6月6日には3号機が再稼働された。高浜原発3、4号機はどちらもプルサーマル発電である。プルサーマル発電はウランとプルトニウムの混合燃料で発電し、危険性も高く、費用は膨大で、その廃棄物は処理方法の見通しも立っていない。今回フランスから購入した燃料については、過去にイギリスから購入した燃料のような不良品ではないということが明らかにされておらず、このような状況での再稼働は大変不安である。
 滋賀県は高島市の一部が高浜原発の30km圏内となるが、福島原発事故では
30km圏外の自治体にも被害が及んだ。福島原発から約50kmに位置する福島県飯舘村は全村避難となった。こうしたことを考えると、高浜原発で一たび大事故が起これば、私たち滋賀県民のみならず、琵琶湖も汚染され、関西の住民1,450万人の方々にも深刻な被害が及ぶことが容易に想像できる。
 高島市と大津市を結ぶ国道161号は普段から渋滞が多く発生する。今年の1月下旬には滋賀県北部が大雪に見舞われ、多くの車が立ち往生した。国道161号は広域避難の経路に挙げられており、滞りなく避難が行えるのか疑問を抱かざるを得ない。
 関西電力は昨年2月の高浜原発4号機再稼働時に1次冷却系で水漏れを起こし、発電機と送電設備を接続した途端に原子炉が緊急停止するトラブルを起こしている。また今年1月には、暴風警報が出ていたにもかかわらず、クレーンのアームを折り畳んでいなかったというずさんな管理体制により、核燃料が保管されている建屋上にクレーンを倒壊させるという、通常では考えられない事故を起こした。しかし、関西電力はこの事故について十分な説明責任を果たしていない。
 このように、安全の保証もない上、避難計画など実効性のある防護体制が未整備な現状での再稼働は、住民の生命をないがしろにするもので、住民の命と財産を守る滋賀県の立場からすれば容認できるものではないと考える。
 福島原発事故から6年以上経った今も、溶け落ちた原子炉内部の様子はわかっていないし、また、被害に遭った方々も、ひいては日本社会全体としても事故を乗り越えることができていない。
 節電の定着や電力自由化により電力需給は安定してきており電気は足りている。危険な原発を運転させて、事故のリスクを増大させ住民に不安を押しつける必要はない。
 よって、住民の命と生活を守る立場から、滋賀県議会として国に対し、高浜原発3号機および4号機の稼働をやめるよう求める旨の意見書を提出することを請願する。

会議録

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