本文へ移動

現在位置 :トップページ請願一覧 › 厚生労働省による「地域医療構想」推進のための公立・公的病院の「再編・統合」に抗議し、地域医療の拡充を求めることについて

厚生労働省による「地域医療構想」推進のための公立・公的病院の「再編・統合」に抗議し、地域医療の拡充を求めることについて

請願第8号 厚生労働省による「地域医療構想」推進のための公立・公的病院の「再編・統合」に抗議し、地域医療の拡充を求めることについて

受理番号
請願第8号
受理年月日
令和元年12月5日
付託委員会
厚生・産業常任委員会
継続審査状況
議決年月日
令和元年12月20日
議決結果
不採択
紹介議員
黄野瀬明子
松本利ェ
杉本敏隆
節木三千代

内容

受理番号:請願第8号
 厚生労働省による「地域医療構想」推進のための公立・公的病院の「再編・統合」に抗議し、地域医療の拡充を求めることについて

 9月26日厚労省は、自治体が運営する公立病院と日本赤十字など公的機関が運営する公的病院の4分の1超にあたる全国424の病院をリストアップし、「再編統合について特に議論が必要」とする分析結果とともに対象となる病院名の公表を行った。これは、2017年度の報告データをもとに、@「診療実績が少ない」A「他の医療機関と競合している」などの分析を行い、2020年までに統廃合•再編•ベッド縮小などの計画を具体化することを求めたものである。このリストには県内5つの病院も含まれている。
 今回の厚労省の公表と要請は、「地域医療構想」の進捗のみを目途に、地域や病院の実情や現状を一切勘案することなく、画一的な基準で「再検討」を求めるものである。これは、県知事の権限に対する越権行為であり、地方自治に対する侵害である。
 厚労省の「要請」に基づいて、再編•統合が進められれば、地域での医療を必要とする患者•住民が、安全で質の高い医療を受けることができなくなる。また、医師や看護師などの医療労働者の不安を増大させ、離職•退職の加速や新規採用を一層困難にすることは明らかである。
 厚労省の公表と要請に対して、当該、連携する医療機関や地域住民から怒りの声が多数あがっている。
 今回公表された公立•公的病院は、住民が安心して地域で住み続けるために必要な医療機関であり、必要な病床である。厚労省が求める「再検証」は、安倍政権が掲げる地方創生にも逆行する「地方切り捨て」であり、また、地方自治の本旨にも反するもので、容認できるものではない。
 県内5病院を含む424病院のリストと「再検証」の要請を白紙撤回し、地域医療を守る観点からより一層の拡充を図ることが求められている。安全•安心の医療の実現のために、下記事項につき、 地方自治法第99条にもとづく国に対する意見書を決議し、提出されるよう請願する。

                      記

 1. 厚生労働省に対し、県内5病院を含む424病院のリストと「再検証」の白紙撤回を求めること。
 2. 地域医療を守るため、県内5病院を含む全ての県内医療機関の存続および一層の充実と、医師•看護師などの確保を進め、地域住民が医療を受ける権利を保障する施策を強めること。その実現のために国に対して財政措置を初めとした支援を求めること。

会議録

Copyright © Shiga Prefecture. All rights reserved.