請願第4号 高額療養費制度の負担上限引き上げの白紙撤回を求める意見書を政府および国会に提出することについて
請願第4号
令和7年2月21日
私たちは、2025年度予算案に盛り込まれている「高額療養費制度の負担上限額の引き上げ」について深い懸念を抱いています。この制度の改定が実施されれば、多くの患者が負担増に直面し、治療の継続が困難になるおそれがあります。特にがん患者など長期にわたる高額な治療を必要とする方々にとって、その影響は甚大です。
全国のがん患者団体連合会を含む多くの声が、現行の上限額引き上げに反対する意思を示しています。その中には、家計の負担が大きくなり、治療を断念するしかないという実態があります。私たちは、これ以上の負担増によって患者の医療へのアクセスが制限されることを避けるべきだと強く訴えます。
また、高額療養費制度の負担上限引き上げの理由として挙げられている経済的な理由についても、現実の生活負担と乖離していると考えます。物価の上昇や生活費の増加を考慮すると、負担上限額の引き上げは慎重に検討すべき課題です。
私たちは、全ての患者が安心して治療に専念できる環境を実現すること、医療の質とアクセスを保障するために、高額療養費制度の負担上限引き上げの白紙撤回を強く求めます。
つきましては、今後の社会保障政策において、患者の声に耳を傾け、より公平かつ持続可能な医療制度の実現に向けて、国に対して意見書の提出をしていただきますよう請願します。