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知事提案説明(平成21年 1月臨時会)

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平成21年1月県議会臨時会 知事提案説明

平成21年1月県議会臨時会 知事提案説明

 本日ここに滋賀県議会臨時会を招集し、議員各位のご参集を願ったところでございますが、提出をいたしました案件につきまして、ご説明申し上げる前に、まず始めに、昨年末に、旧湖東ダム建設事務所における公金の取り扱いに関する不適切な事例が明らかになり、このことにより、県政に対する信頼を大きく損ないましたことは誠に遺憾であり、県民の皆さんに深くお詫び申し上げます。

 県では、会計検査院における他府県の事務費に関する不適切な事務処理事例の報告を踏まえ、会計事務調査点検委員会の立ち上げをしたところでございますが、今回判明いたしました事例を含め、より厳正な調査を行ってまいりたいと考えております。

 調査に当たりましては、今後、外部委員を加え、調査方法等を確認いただくなど、調査体制の強化を進め、県民の皆さんの県政に対する信頼を一日も早く回復すべく全力をあげてまいる所存でございます。

 それでは、今議会に提出をいたしました案件につきまして、その概要と所信について、ご説明申し上げます。

 まず、議第1号は補正予算でありまして、国の補正予算への対応として、国直轄道路事業費負担金の増額など、総額9億6,709万4千円を増額するとともに、指定管理者と新たに協定を締結することなどに伴い、債務負担行為を追加しようとするものでございます。

 次に、条例案件でございますが、議第2号は、平成21年度から振興局等を廃止し、環境・総合事務所等の行政機関を新設するにあたりまして、行政機関の位置・名称・所管区域を定める条例を整理・統合しようとするものでございます。

 議第3号は、「さらなる権限移譲基本計画」に基づきまして、各市町の状況に応じて知事の権限に属する事務を移譲することなどに伴い、必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第4号は、退職手当の後年度負担を平準化し、人件費の抑制を図るとともに、組織・人事の一層の活性化を図るため、早期希望退職制度を導入することに伴い、必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第5号は、平成21年度から振興局等を廃止し、新たに県税事務所を設置することなどに伴い、必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第6号は、産業廃棄物税に係るものであり、条例施行後5年を目途に検討を行う旨の規定につきまして、さらに5年間延長するため必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第7号は、平成21年4月から大津市が中核市に移行し、新たに保健所を設置することに伴い、条例を廃止しようとするものでございますし、議第8号、13号および16号は、同じく大津市の中核市への移行に伴い、それぞれ必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第9号は、犬および猫の多頭飼養施設への届出制度を導入することに伴い、必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第10号は、道路法施行令で定める国の道路占用料の改正に準じて、必要な改正を行おうとするものでございますし、議第11号および12号は、港湾占用料、流水占用料等について、道路占用料の改定時期に合わせて改定を行おうとするものでございます。

 議第14号は、深夜商業施設などについて、防犯に留意した構造、設備等に関する指針を定め、防犯対策を推進するため、必要な改正を行おうとするものでございますし、議第15号は、しが県民芸術創造館について、住居表示の実施に伴い必要な改正を行おうとするものでございます。

 議第17号および18号は、義務教育費国庫負担金の取り扱いに準じて、義務教育等教員特別手当の額および教員特殊業務手当の額について、それぞれ必要な改正を行おうとするものでございますし、議第19号は、警察法施行令の一部改正に伴い、警察本部警務部の分掌事務を改正しようとするものでございます。

 次に、その他の案件でございますが、議第20号から23号までは、一般会計および各特別会計、ならびに病院事業会計など公営企業3会計の平成19年度決算について、認定を求めようとするものでございます。

 議第24号は契約の締結について、議第25号は財産の取得について、議第26号から38号までは指定管理者の指定について、議第39号は淀川水系における水資源開発基本計画の変更について意見を述べることについて、また議第40号は淀川水系河川整備計画の策定について意見を述べることについて、議第41号は滋賀県道路公社が行う有料道路事業の変更に同意することについて、それぞれ議決を求めようとするものでございます。

 議第42号および43号は、専決処分について承認を求めようとするも
のでありまして、議第42号は、滋賀県使用料および手数料条例について、
政治資金規正法の一部改正に伴い、政治資金収支報告書等の写しの交付に係る手数料を規定するため、また、議第43号は平成21年度において発売する宝くじの総額について、それぞれ所要の措置を講じたものでございます。

 このうち、議第39号の淀川水系における水資源開発基本計画の変更に係る意見、および議第40号の淀川水系河川整備計画の策定に係る意見につきまして、昨年11月議会におきましても議員の皆様にご審議いただいたところでございますが、あらためて申し上げます。

 まず、淀川水系における水資源開発基本計画の変更に係る意見についてでありますが、提案させていただいております知事意見案では、琵琶湖淀川水系における水供給の大宗を占める琵琶湖の重要性を改めて述べるとともに、琵琶湖がかけがえのない貴重な生態系の宝庫であり、県民の生活と社会経済活動に密接に関わっていることを踏まえ、水源県の立場から、水需要抑制や節水のための普及啓発、琵琶湖水位の低下抑制、利水の縮小・撤退による水源地域への配慮、琵琶湖の総合保全の推進等を要請する意見を申し述べることとしております。

 次に、淀川水系河川整備計画の策定に係る意見について申し上げます。

 本議案は、淀川水系河川整備計画案に対して知事として意見を述べるにあたって昨年各市町長からいただきました意見を総合的に判断するとともに、11月11日に下流の京都府、大阪府に、三重県を含めて合意いたしました「四府県知事合意」を念頭において、近畿地方整備局から示されております淀川水系河川整備計画案に対して、滋賀県知事として、全体で16項目の意見を取りまとめ、あらためて提案いたしたものでございます。

 なお、11月県議会以降の状況について申し上げますと、大戸川の地元の皆さんに対しましては、直接にお話しする機会を設けていただくようお願いいたしましたが、現時点では実現しておりません。

 今後、できるだけ早く、大戸川ダムを国の河川整備計画に位置づける必要はないとの判断に至った経緯や大戸川の治水対策などについて十分な説明を行い、ご理解をいただけるよう努めてまいりたいと考えております。

 また、昨日8日には大阪府の橋下知事、京都府の山田知事とともに瀬田川洗堰、大戸川をはじめ、ダム建設予定地付近の状況を視察し、大戸川改修の必要性や影響の出ている付替道路について、滋賀県としての考え方を説明したところでございます。

 淀川水系河川整備計画(案)は、本県にとって大変重要な計画でありますことから、市町長からの意見を受け止め、琵琶湖・淀川の水源地域の知事として、現在および未来に対して責任ある判断を行ったものでございます。

 議員の皆様ならびに県民の皆さんのご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

 以上、何とぞよろしくご審議いただきますよう、お願い申し上げます。
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