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議案詳細情報(平成20年 6月定例会)

上程された議案書をPDFファイルで掲載しています。

平成20年6月県議会定例会 知事 知事提案説明(議案撤回理由説明)

平成20年6月県議会定例会 知事 知事提案説明(議案撤回理由説明)

 本県議会定例会に提出いたしました議第144号につきまして、その撤回についてご説明申し上げます。

 本議案に関し、本県が農林漁業金融公庫と締結いたしました「重畳的債務引受契約」につきまして、去る7月11日に、総務省から「技術的助言」という形で見解が示されました。

 その内容は、「地方公共団体が法人の債務を重畳的に引き受けることは、『法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律』第3条で禁止されている保証契約に相当するものと解されるため、違法の疑いがある。」ということでありました。

 私といたしましては、公庫からの一括請求を何とか回避し、県の財政的体力に合った返済を検討する中で、重畳的債務引受による方法が最適との判断から、本議案を提出させていただいたところではありましたが、こうした見解が示されました以上、このまま議会でご審議をいただくことは、行政をお預かりしている者としては適切ではないと判断し、苦渋の選択ではありますが、議案を撤回させていただく決断をいたしました。

 もとより、契約の締結に当たりましては、県および公庫双方におきまして、弁護士に法的チェックを済ませていただくなど万全を期したところではありますが、結果としてこのような事態となりましたことにつきましては、誠に申し訳なく思っております。

 既に、議会におきましては、代表質問、一般質問での集中審議、さらに関係常任委員会での審議と、真摯な御議論をいただいた後であり、議員各位ならびに県民の皆さんに対しまして多大なご迷惑をおかけいたしましたことにつきましては、重ねてお詫び申し上げます。

 今後、このまま9月8日の一括請求期日を迎えることとなりますと、現在の本県の財政的体力では一括支払いは困難なことから、分割支払いという現在のスキームを維持しつつ、法的にも問題のない方法を公庫と早急に検討し、できる限り早期に議会にご相談させていただきたいと考えております。

 そのためにも、私が先頭に立ってこの難局を乗り越えるべく最大限の努力をしてまいる所存でございますので、議員各位ならびに県民の皆さんのご理解とご支援の程、切によろしくお願い申し上げます。
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