令和8年3月19日
1 場 所 議会運営委員会室
2 出席者 目片議長、加藤副議長
3 内 容 令和7年度定例会を終えて
会見要旨
目片議長
昨年、4月25日の招集会議で第105代議長を拝命し、6月、9月、11月、2月に4回の定例会議と1月の臨時会議を終え、本日、閉会を迎えた。
今年度は、大阪・関西万博を皮切りに、天皇皇后両陛下をお迎えして「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」が盛大に開催され、天皇杯、皇后杯を獲得するなど、本県にとって大きな節目の年であった。
また、7月にオーストラリアはブリスベンで行われた世界湖沼会議に出席し、私も慣れない英語でのスピーチに戸惑いながらしっかり務めたことを皮切りに、中国、湖南省との平和交流事業、ブラジル、リオ・グランデ・ド・スール州との姉妹県州協定締結45周年記念事業など、対外的な取組も多くある中、議会の場においては、県政における重要な課題に対し、政治的な対立を越えて各々が思いをしっかりと発言でき、自由闊達な議論がなされる公正公平な議会運営に努めてきたと思う。
そうした議会内の議論を経て、本県の地域経済の健全な発展を目指して、地方創生・公共交通対策特別委員会において議員提案条例として検討を進めてきた「滋賀県企業立地および先端技術研究開発の促進等による成長産業振興条例」が、本日、可決したところである。こうした議論を深めていく中で、議会も執行部の議案に追認するだけではなく、様々な面で決議、附帯決議をし、議会としての意思表示をしっかりと示してきた。
また、滋賀地域交通計画の、いわゆる「交通税」の検討について、県民の皆様からの大きな不安の声が我々議員にも寄せられ、先日、3つの委員会による連合審査会で集中的に議論が行われ、本日、委員長報告の中にもあったとおり、議会としての意思が示されたところである。当局におかれては、これまでの議論も含め議会の意思を十分に踏まえて今後の施策の検討に当たっていただくことを改めて求めたい。
議会の取組としては、加藤副議長が委員長を務めた昨年度の議会改革検討委員会の答申を受けて、議会に関心を持つ学生との意見交換や、県内の高等学校等3校へ議員を派遣し、若者の議会への興味と関心を深めるために取り組んできたところである。引き続き、積極的に取り組んでいきたい。
引き続き、二元代表制の一翼を担う機関として、県議会としての調査活動や活発な議論を通じて、諸課題にしっかりと対応し、活力ある滋賀を実現するために、県民の皆様の声を真摯に受け止めながら、議会が一丸となって取り組んでまいりたい。
加藤副議長
議長をサポートする立場として取り組んできた。
二元代表制の一翼として、議決した時点で議会も責任を負うということを、改めて感じている。
附帯決議がつくということはまさにそういうことであるので、これからも県民の意見を議会に反映することを意識しながら議会として活動していきたい。
(質疑)
記者
本日の、交通税および滋賀地域交通計画に対する決議について、共産党以外は賛成された。計画は議決案件ではないが、このタイミングで決議を出されたのは、議会としては、計画をしっかり進めること、交通税についてはまだ問題があるという認識か。
目片議長
まだ機は熟しておらず、計画も含めて内容が県民の皆さんに理解されておらず、コメントや意見が届いている。今後、計画と同時に財源の在り方も時間をかけて議論し、県民に説明し、どう判断するのかということはこれからの議論を待ちたい。
軽々に、税に財源を求めることは、それまでの財源の確保の仕方についても、それが本当にやるべきことなのかと思われているということなので、計画をしっかりと精査し、財源の議論を深めて、改めて県民の皆様に説明されるものと理解している。
加藤副議長
附帯決議と決議とがあり、附帯決議は知事が提案している議案に賛成するに当たっての意見であるが、交通税についてのものは決議である。対外的に議会の意思を示すものが決議であるが、知事が進めている計画に対して決議というものはあまりなかったかと思う。そういう意味では、財源が計画に入り、それが税ということになると、そう簡単に進めてもらっては困るという意味合いだと考えている。
記者
新年度以降も財源の在り方など検討が進んでいくと思うが、議会としてどのような体制で議論していく予定か。
目片議長
この件について、どのような形で議論していくのかというのは、来年度以降の体制によると思うが、皆さんの中でも交通の計画と財源の問題が、なぜ徴収するのか、それにより計画が実効性のあるものになるのか結びついていない。その中で、議会としては常任委員会、特別委員会の中で、議論が積み上がっていくと思う。
今回はこういう形になったが、それが来年度以降、どこまで議論を積み上げれば終着点が見えるのか、議論を深めていきたい。まずは、計画と財源がしっかりとリンクする形で、それが国からの支援なのか、他の事業から集めるのか、あるいは交通税なのか、その議論をこれからすることになる。議員が県民の意見を聞いて議論を深めていく中で、全員がこれでいいという答えはないと思うので、それをある程度集約した中で結論を得ることができるよう、来年度以降、頑張らないといけない。
記者
4月就任時の会見で、議会として取り組むべき課題は山積しており、課題解決にスピード感を持って取り組むと表明されたが、1年やってこられて達成感、達成度合いはどうか。
目片議長
いつの時代も、どの場面でも課題はある。議会が意識しているのは、県民の思いを議場で伝え、議会の中で結論を出すことである。どうしても執行側から出されることを追認する場面が多いとこれまでも感じていたが、議会の役割、議員が必要なのかと言われないような活動を示すことが必要である。例えば議員報酬についても、引き上げたらなぜもらうのかと言われるような仕事ではいけないということは意識している。
先ほど可決した議員提案条例は、我々が議会としての意思を示すものであり、決議や附帯決議など、議会として課題を認識しながら様々な議論の中で意思を表明できたことについては、議会としての役割を一定果たすことができたのではないかという充実感は持っているが、すべて満足できるかというと、まだまだ満足できるような活動ができるように、当局に対して意見を言いながら、自らの考えも形にしないといけないと考えている。
記者
来年度、任期満了に伴う知事選挙がある。また県議会議員の補欠選挙もある。それを踏まえて、来年度に向けてどういう県議会にしていきたいか。
目片議長
どういう方が立候補し、どういう方が選ばれるか、その上で来られる新しい方とは、目的は多分一緒であり、県民福祉の向上や県政の発展ということである。そこに向かう道は様々かも知れないが、新しい方が来られても、それぞれの立場で、県政の発展、県民福祉の向上に向けて、一緒に取り組むということである。それぞれの会派の皆さんもそういう思いを持って活動されると思うので、議席を得た方と協力して県民の皆さんのために頑張っていきたい。
加藤副議長
我々の任期もあと1年である。議員によって思いが異なり、得意とすることも異なる。4年が区切りであるので、3年間でやってきたことを振り返り、あと1年でできることを考える年になると思う。
補欠選挙で選ばれる方は、任期が1年を切ることになるので、任期までどうするか、あるいは先も見据えて情熱を持って当たっていただければと思う。
記者
高校に出向いて意見交換したり議会の仕組みを説明したり、初めての取組をしているとのことだが、取組の狙い、意義と、来年度以降活発にしていこうとするのかどうか。
目片議長
高校への議員派遣は「県議会ナビ」として、今年度は3校に出向き、講義や意見交換を行った。若くてこれから有権者になる方、有権者になった方に、県議会とはどういうところか、県議会はなにをやっているのかということを認識いただくことは重要なことである。
その上で、自分たちの周りにある課題が、議会においてどう議論されているのか、県当局がどういうことを考えているのか、知ってもらうことは重要なことだと思っている。
これは、県内の学校から求めがあれば、積極的に出向いてお伝えしないといけないと思う。そうやって知っていただくことで、政治や県議会、ひいては地元の市町の行政、議会について考えるきっかけになれば、大きな意義があると考えている。
加藤副議長が議会改革の先頭に立って進めていただいたことが、今年度、そういう形で実を結んだので、さらに広げていかないといけない。
加藤副議長
議会改革検討委員会のテーマで、若者の議会への興味と関心を深めるためにどうすべきか議論した。これはほかの県でも取り組んでおり、そうしたことも参考に取り組んだ。これがスタートなので、さらに広げていかないといけない。
また、大学生との意見交換を1回行ったが、政治に興味を持っている人に集まってもらったので、鋭い質問もあった。政治に興味を持っている学生もいるので、議論を深めて投票率の向上にも向けて取り組まないといけないという思いでスタートしたので、長いスパンで考えていく必要がある。
目片議長
それぞれの委員会の県民参画委員会でも、例えば保育士不足という課題について、短期大学に出向いて保育士の勉強をしている学生と意見交換をするなど、若い方に政策について関わっていただく取組もしており、併せて進めていかなければならない。