令和8年4月28日
1 場 所 記者会見室
2 出席者 加藤議長、海東副議長
3 内 容 正副議長の就任記者会見

4 会見要旨
(冒頭あいさつ)
議長
本日の招集会議におきまして、第106代滋賀県議会議長に就任いたしました加藤でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
歴史と伝統のある滋賀県議会の議長ということで、その職責の重さに身の引き締まる思いでございます。同時に、「よし、やろう」という気持ちもございます。
議場でもお話しさせていただきましたが、明日、昭和の日に「昭和100年式典」が行われます。県庁職員も昭和生まれの方から平成生まれの方が多くなっておりますが、昭和の激動期、戦争や高度経済成長などの経験があり、いま我々は平和を享受し、安定した生活を送れていることを忘れないようにしなければならないと思っております。
滋賀県も名神高速道路の開通により内陸工業地域として発展してまいりました。そのおかげで今日の滋賀県があり、今も第二次産業が滋賀県に欠かせない産業として発展しております。
県政には多くの課題があります。中東情勢に関する決議も本日行われましたが、時々の課題に対して議会から発信していくことが重要です。今回の中東情勢を踏まえた物価高騰対策について知事の提案説明にもございましたが、県議会は通年議会ですので、議論がまとまり次第、補正予算案を組んでいただければ、臨時議会で速やかに審議するという運営をしたいと考えております。
今年度、組織改編がありましたが、これは問題解決を目的とした組織改編でございます。執行部でしっかりと施策や問題解決がなされることを期待しておりますが、議会としても二元代表制の機能をしっかり発揮しチェックしていくことが大変重要だと考えております。これは私や海東副議長だけの役割ではなく、議員一人一人がそういう思いで臨んでいただきたいと願っております。
副議長
この度、117代滋賀県議会副議長に選任されました高島選挙区選出の海東英和でございます。
素晴らしい議長のもとでしっかりアドバイスを受け、議長がなさりたいことを応援できるよう努めてまいります。
令和7年は万博や国スポ、ブラジル・中国との交流など大変忙しい年でした。今年はインターハイが目前に迫っているところですが、加藤議長が大いに議会改革を進め、議会を前進させる政策に取り組んでいただけるよう、全力でお手伝いしたいと考えております。
(今後の抱負)
議長
私も元県職員であり、議会事務局の局長も経験させていただきましたが、議会運営は何をもって評価されるかを考えますと、やはり県民の皆様に議会での審議をご覧いただいて「滋賀県議会はよくやっているな」と思っていただけることが望ましいと考えております。
そのためには、本会議での議員質問で執行部を動かすような大きな質問や重要な問題を表に出し、指摘するような質問をメディアに取り上げていただくことが必要です。これが二元代表制の中で発揮されることが一番重要だと思っております。
これは議長・副議長に限らず議会運営全体の話であり、委員会等でも申し上げたいのですが、各議員がいかに問題意識を持ち、普段から自ら勉強し課題解決に向けて取り組むかが大切です。議員全員がそうした姿勢で臨めば、自然と議会の機能が高まっていくと思っております。
また、特別委員会についても今年度改編されましたが、昨年度には条例が制定されました。私が県議になってから4つほど議員提案の条例が制定されておりますが、条例を制定することは議員の大事な仕事です。
条例を制定するということで県政の確固たる方針を決めることができます。これも議会の大きな役割です。今年度の特別委員会でそうした動きになるかはまだ分かりませんが、しっかりと議論していただきたいと思っております。
さらに、我々議員の任期はあと1年となりました。残りの1年をどう活動していくかが重要です。4年間の活動を振り返り、それぞれがどのように県政に貢献できたかを語れる議会運営を目指してまいります。
課題は多くありますが、課題解決に向けた心構えを持ちながら、議員の皆さまとともに滋賀県をより良くしていきたいと考えております。
副議長
本日の午前中まで議会運営委員長を務めておりました。議会運営の面では、例えばインターネット放送において滋賀県はテロップが入らず、聴覚障害のある方への情報保障が十分とは言えない状況です。議会がより開かれ、県民の皆様に情報が正確に伝わるよう、議員の皆さまと協力して進めてまいりたいと考えております。
また、生成AIなどの技術が飛躍的に進歩しておりますが、県庁職員もそれを上手に活用して時間を生み出し、議会と執行部がより歩み寄って、県民に心を向けた政策が展開されるようにしていきたいと思います。
新聞報道では、知事の提案がそのまま通ったように見られがちですが、議会としても健全に関与し、県民にふさわしい政策にブラッシュアップする役割を担っております。それをしっかりお手伝いしていきたいと考えております。
副議長として、他会派の方々とも力を合わせ議会改革に取り組み、加藤議長を支えてまいります。均衡ある県土の発展を大切にし、全力でお手伝いいたします。
(記者との質疑応答)
記者
県政の課題として、具体的に「ここに力を入れて執行部と議論を進めていきたい」という政策がありましたら、お聞かせください。例えば昨年までであれば交通計画の話が議論されていたかと思いますが、いかがでしょうか。
議長
三日月知事は約10年にわたり様々な政策を推進してこられました。それぞれの時期に最も応じた内容だったと思いますが、海東副議長がおっしゃった通り、北部振興は大切ですが、均衡の取れた滋賀県政の観点からは、もう少し夢のある話がたくさん出てきてほしいと思っております。
防災分野では、滋賀県は統計上災害が少ない県です。防災危機管理局の取組もありますが、災害が少ない時こそもっと大胆に仕掛けることができるのではないかと思っております。
例えば、トイレカーは導入されましたが、もっと進んだ体制も整えられると思います。10年先、20年先を見据えた大胆な政策展開を期待しております。
教育では、県立高校の全県一区制により南部への生徒流出が進みました。北部振興の課題と関連しますが、対応が後追いになっている印象があり、より大胆で夢のある滋賀県の未来を描いた政策の展開が必要です。
副議長
私は滋賀県にとって1番の課題は子どもたちに合った教育だと考えております。学力調査の結果が低位にあるため、滋賀で育つことを誇りに思える教育を県が推進できるよう、踏み込んだ取組が必要です。
また、議長がおっしゃった通り全県一区制により北部の人口減少と地域衰退が加速しています。滋賀県全体では人口減少や若者の定住率は平均的に良好ですが、北部や甲賀の一部、東近江の山間部など地域の存続が危ぶまれ、維持できない地域も増えています。県政としてこれらの地域に目を向け、支援策を進めるよう働きかけたいと考えております。
健康長寿の面では平均寿命が全国トップクラスです。健康づくりや「人生会議」などの終末期医療の取組により、医療費や人手不足の課題も改善へとつながると考えております。かつての介護保険導入期においては、滋賀県は福祉の先進県と評価されておりましたので、自信を持って取り組めるよう応援してまいります。
記者
交通税について、今回、特別委員会の名称から「公共交通」が外れ、常任委員会が担当になりました。県民の関心も高い交通計画について、議会としてどのように議論を進めたいと考えておられるかお聞かせください。
議長
私が過去に特別委員会の委員長を務めた際、まずは交通計画をつくらないと財源の話には進めないと申し上げました。今の計画を見ても「目の前の対策」とあるだけで、20年先、30年先の人口見通しと整合しているか疑問があります。
これから委員会で議論が進められますが、知事が言われているバス路線の本数増加も、予算や経営者の負担軽減あっての話です。ライドシェアなど新たな手法も含め、もっと先を見据えた議論が必要です。
ご質問に対する回答となりますと、担当する執行部も土木交通部から交通まちづくり部へと担当が変わり、まちづくりの観点からも、地域ごとに将来人口がどうなるかをシミュレーションした上で、議論して政策の妥当性を検証してほしいと考えております。
記者
議会の関心を高めるために、若者に議論を聞いてもらうなどの取組をなさっていると思いますが、本年度はどのような活動をしていきたいか、特に若者に関して教えてください。
議長
若者の関心を高めるために、令和7年度には出前講座を実施し、県議会議員が高校に出向きました。参加した高校生や議員の話を伺うと、反応もよかったので、今年も継続して実施する予定です。
ただ、食べ物の消費の話で例えると、若者の政治関心を高めるには、作り手が「美味しい」と言っても売れません。誰かが「これは美味しい」と伝えることが必要です。
昨年は大学生グループと意見交換をしましたが、若者が議会や市議会に興味を持ち、議員として活動してもらえるよう推進してはどうかと思います。若者の意見が議会で反映され、活動そのものが見えることで関心が広がると考えています。そのような県議会に興味を持つ高校生向けの取組を発展させていければと思っております。
副議長
適切な言葉ではないかもしれませんが、高市総理による今回の解散総選挙は、これまでとは違う風が吹き始めた兆しだと感じています。かつては「投票に行っても変わるわけがない」と言われていた世論も変化しています。
若者への情報発信については、我々はまだ古いやり方の広報戦略にとどまっていますが、何か新しい取組として、若者たちが使うメディアを活用して、一緒に県政を良くしていくというメッセージを出していくということが必要です。
来年は、統一地方選挙です。滋賀県は、新しい政党からの候補者が出てくるなど、変化の兆しが一番先に現れる県と言われています。そういう意味では、県民の皆さん、感性の鋭い若者たちとともに、加藤議長と相談しながら、今までの慣例に縛られない、新しいメッセージを県民に伝えていきたいと考えています。また、自治とか地域の暮らしをどうしていくのかということについて、明るく元気にアプローチしていきたいと思います。