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意見書・決議の詳細情報

意見書第27号 歯舞群島および色丹島ならびに全千島列島の返還に関する意見書

番号
意見書第27号
(平成02年)
議決年月日
平成02年10月18日
結果
否決

本文

意見書第27号

   歯舞群島および色丹島ならびに全千島列島の返還に関する意見書

 歯舞群島および色丹島、千島列島の返還は、国民の年来の念願である。
 来春のゴルバチョフソ連大統領の訪日を前にして、領土問題が日ソ交渉の主題になろうとしているが、政府は国際的な正義と民主主義の道理に立って交渉に臨むべきである。
 その第1は、領土問題が未解決の問題であることを交渉の出発点として確認することである。平和条約の締結をもって国境が確定することは、国際法の原則であり、他の協定、条約をしてこれにかわらしめることは認められない。
 第2に、このことからもヤルタ協定やサンフランシスコ条約での千島関連条項を不動の前提とする従来の政府の態度を改めることである。
 第3に、両国の平和的な領土交渉の到達点であり、全千島列島を我が国固有の領土と定めた1875年の「樺太・千島交換条約」を領土問題の解決の基本に据えることである。
 第4に、こうした立場から2島ないし4島返還などの過渡的措置を講ずる場合でも、平和条約を安易に締結して、これが領土交渉の終着とならないようにすべきである。
 よって政府におかれては、以上の原則に立脚し、国民的合意の形成に努力されるとともに、歯舞群島および色丹島ならびに全千島列島の返還に全力を尽くされるよう強く要請する。

 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

平成2年10月18日
                滋賀県議会議長  岩 永 峯 一

(宛先) 内閣総理大臣 外務大臣 総務庁長官

会議録

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