意見書第10号
滋賀県気象官署の整備、拡充を求める意見書
本県は、彦根市に気象台が置かれており、県庁所在地に測候所、連絡事務所を持たない全国唯一の県である。
近年、びわ湖におけるヨット、ポー卜、サーフィン等の利用者は増加の一途をたどっており、これらの安全確保対策として、的確、迅速な湖上気象情報の提供が求められている。
さらに、若狭湾からの北西気流、伊勢湾からの南東気流、大阪湾からの南西気流が収束するという本県の地理的条件が集中豪雨発生の一因となっている。
また、昨年9月の台風19号による愛知川の決壊など、台風による災害にも見舞われており、このような大雨の監視については、大阪レーダーに依存している状況にある。
よって政府におかれては、自然の脅威から国民の生命と財産を守るため、下記事項について特段の措置をとられるよう強く要望する。
記
1、大津市に測候所を新設すること。
2、びわ湖に気象観測所を新設すること。
3、滋賀県内に100キロメートルレンジの気象レーダーを新設すること。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成3年7月11日
滋賀県議会議長 伊夫貴 直彰
(宛先) 内閣総理大臣 運輸大臣 気象庁長官