意見書第16号
米の市場開放阻止に関する意見書
ガット・ウルグアイ・ラウンドの農業交渉は、年内合意を目指す中で、関税化の提案をめぐる厳しい交渉が展開されつつある。
米は、国民の基礎的食糧であり、稲作は地域農業の根幹、国土保全、日本文化の形成等、重要な役割を果たしている。
また、今日、生産農家や農業団体は、米の需給調整、生産コストの低減にも懸命に努力を重ねている。
このような中で米が市場開放されるならば、日本農業はもとより、地域経済、さらには国民生活にはかり知れない打撃を与えることになる。
よって政府におかれては、3度にわたる国会決議を踏まえ、米は国内で自給するという基本的方針を堅持し、ガット・ウルグアイ・ラウンド農業交渉に当たられるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成3年12月4日
滋賀県議会議長 伊夫貴 直彰
(宛先) 内閣総理大臣 大蔵大臣 外務大臣 農林水産大臣 経済企画庁長官