意見書第11号
国民の祝日「海の日」の制定を求める意見書
我が国は、四方を海に囲まれた海洋国家である。
海は、水産物の供給を通じて日本人の豊かな食生活を支え、さらに海上輸送は国民生活に欠くことのできないさまざまな物資を輸送する大動脈として、我が国の産業経済の発展に大きく寄与してきた。
近年、海は、人類にとってかけがえのない環境、資源であるとの認識が高まるとともに、国民の憩いの場として新たな役割が期待されている。
びわ湖を有する本県も、古来、海とのつながりは深く、淀川を通じて太平洋へと流れ出るびわ湖は母なる湖として、県民に多くの恩恵を与え、その寄与するところは海と一体のものである。
よって政府におかれては、我が国と海との歴史的、文化的および社会的なかかわりにかんがみ、国民が海の恩恵に感謝し、海の大切さを認識する契機とするため、「海の日」(7月20日)を国民の祝日として制定されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成4年12月18日
滋賀県議会議長 桑野 忠
(宛先)内閣総理大臣 文部大臣 農林水産大臣 通商産業大臣 運輸大臣 労働大臣 自治大臣 総務庁長官 環境庁長官