意見書・決議の詳細情報

番号

意見書第12号
(平成14年)

議決年月日

平成14年10月16日

結果

可決

本文

意見書第１2号

警察官の増員に関する意見書

　本県は、主要な幹線道路網に恵まれるとともに、京阪神にも近いことから、急速な都市化が進展しており、全国有数の人口急増県である。平成１２年国勢調査による人口増加率は全国１位を記録し、さらに国立社会保障・人口問題研究所による平成１４年度の将来推計人口では、３０年後まで全国で唯一人口が増加し続ける県という位置付けにある。
　このような情勢を反映して、人口１万人当たりの犯罪発生率は全国第８位と過去最悪を記録しており、特徴として路上強盗やひったくり事件等公共の空間における犯罪が多発している。加えて産業廃棄物の不法投棄をはじめとする環境破壊や琵琶湖における水上安全対策等対処しなければならない課題が山積しており、安全で平穏な日常生活を求める声が一段と高まっているところである。
　これらの情勢に対処するため本県においては昨年度９０名、さらに本年度は５０名の地方警察官の増員措置がなされたが、警察官１人当たりの人口負担は全国平均に比べて２割以上も高く、刑法犯、交通事故等の各種業務負担率も全国第６位に位置しているなど、依然として厳しい状況にある。
　よって、政府ならびに国会におかれては、このような本県の特殊事情を十分勘案のうえ、本県警察官の大幅な増員が図られるよう強く要望する。

　以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。

　　平成１４年１０月１６日
　　　　　　　　　　　　　　　滋賀県議会議長　　中　村　　善一郎

（宛先）　衆議院議長　参議院議長　内閣総理大臣　総務大臣　財務大臣　国家公安委員会委員長　警察庁長官

会議録