意見書第12号
近畿自動車道名古屋神戸線(第二名神高速道路)の全線早期完成に関する意見書
道路は、活力ある社会経済活動や安全で快適な県民生活を実現する上で重要な役割を担っており、真に豊かさを実感できる地域社会を構築するための必要不可欠な社会基盤施設である。
とりわけ、第二名神高速道路は、近畿圏と中部圏および首都圏を結ぶ重要な国土幹線であり、全国の高速道路のかなめとして我が国の産業・文化・社会経済活動の振興に大きく寄与すると同時に、関西経済圏と中部経済圏を直結する地域の緊密化、広域化をもたらす極めて重要な幹線道路である。
こうした中、一昨年12月末の政府・与党申し合わせにおいて、第二名神高速道路については一部区間が抜本的な見直しとされるなど、高速道路整備の重要性が理解されない部分があるという、県民には極めて納得しがたいものであった。
よって、政府ならびに国会におかれては、第二名神高速道路が我が国のさらなる発展に大きく寄与する重要な社会基盤であるとともに、災害に強い国土の形成、国土の均衡ある発展を支える国土軸であることを強く認識し、その整備が道路関係四公団の民営化後においても滞ることなく、一刻も早く第二名神高速道路の全線が早期に整備促進されるよう、次の事項について強く要望する。
記
1.第二名神高速道路については、国益の観点から、有料道路方式で全線を早期にかつ着実に整備すること。
2.本県域の事業着手区間の早期完成が図れるよう、大幅な事業費を投入すること。
3.「抜本的見直し区間」とされた区間(滋賀県大津市〜京都府城陽市および京都府八幡市〜大阪府高槻市)について、早期に構造、規格の見直しを行い整備促進を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成17年7月8日
滋賀県議会議長 冨士谷 英 正
(宛先) 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 財務大臣 国土交通大臣