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意見書・決議の詳細情報

意見書第10号 地球温暖化防止に向けた国民的運動の推進を求める意見書

番号
意見書第10号
(平成20年)
議決年月日
平成20年7月16日
結果
可決

本文

意見書第10号

    地球温暖化防止に向けた国民的運動の推進を求める意見書

 近年、乾燥地域の拡大や氷河の後退、異常気象の頻発、海面の上昇など、地球温暖化の影響によるものと指摘される事象が地球規模で顕在化している。過去100年間で地球の気温は0.74℃上昇し、我が国の平均気温も100年当たり1.1℃の割合で上昇している。最悪の場合、21世紀末には、20世紀末と比較して気温が6.4℃上がり、海面が59センチメートル上昇すると予測されており、地球温暖化防止に向けた取り組みが喫緊の課題であることはだれの目にも明らかである。
 こうした環境・気候変動問題等を主要テーマに、本年7月、日本を議長国として北海道洞爺湖サミットが開催されたところである。政府においても、ダボス会議で福田総理大臣が「クールアース構想」を提唱し、京都議定書の温室効果ガス削減目標達成のために地球温暖化対策推進法の改正を行うなど、所要の温暖化防止対策を講じているところである。
 加えて、環境立国を目指す我が国がサミット開催国として積極的に議論をリードするとともに、地球温暖化防止に向けた国民的取り組みをより一層推進する責務があることは論をまたない。
 よって、政府ならびに国会におかれては、こうした観点から、サミットの象徴として、開催初日の7月7日を「クールアース・デー」と定められたことにかんがみて、国民が地球温暖化防止のために、CO2排出削減に向け具体的に行動できる機会の創出に取り組むとともに、その普及、促進を図るよう、下記の処置を講じられるよう強く要望する。
                 記
1.政府は、CO2削減を目指し、北海道洞爺湖サミットの開催初日である7月7日を「クールアース・デー」と宣言したが、継続的に進めるように、さらにライトダウンなど実効性の伴う国民的運動を政府主導のもと創出し、その普及、促進に努めること。
2.クールビズやウォームビズについては認知度を深めるとともに、温度調節などの実施率を高めること。
3.実質的な環境対策に資するように、「チーム・マイナス6%」などの国民参加型運動の一層の普及促進を図り、国民運動に対する協賛企業の拡大や、エコポイント制度の普及、促進に努めること。
4.商品の料金の一部が温室効果ガス削減事業に充てられる仕組みとなるカーボンオフセット(温室効果ガスの相殺)については、関係者による協議体をつくり、その信用性を高めること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成20年7月16日
                 滋賀県議会議長  上野 幸夫

(宛先) 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、環境大臣

会議録

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