意見書第10号
平成2年産米の政府買い入れ価格等に関する意見書
本県の農業は、これまでも米を中心とする国民食糧の安定供給に大きく貢献してきたところである。
しかし、米に対する市場開放の圧力が強まる中で、生産者米価の低迷、担い手の高齢化など、稲作農家は農業所得の減少と生産意欲の減退を招く事態に直面し、将来に大きな不安を抱いている。
よって政府におかれては、稲作農家の生産意欲と経営の安定が確保され、安心して農業に従事できるよう、下記の事項について特段の措置を講じられるよう強く要望する。
記
1、平成2年産米の政府買い入れ価格の決定に当たっては、現に米の販売シェアの大宗を担っている農家層の再生産と所得の確保を図る観点から、現行価格を維持すること。
2、米の消費拡大にもつながる良質米安定生産のため、良質米奨励金を現行維持すること。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成2年7月3日
滋賀県議会議長 岩 永 峯 一
(宛先) 内閣総理大臣 大蔵大臣 農林水産大臣 経済企画庁長官