受理番号:請願第13号
日本農業の再建と食管改革について
請願要旨
昨年末のガット・ウルグアイ・ラウンドにおける米の部分自由化や例外なき関税化の受け入れは、国会決議を踏みにじるばかりでなく、米の国内自給を求める国民の願いを無視した農業合意の内容に基本的に反対である。
日本農業を守り、国民の食生活の安定を図るとともに、世界的な食糧不足の危惧を緩和する等多様な意味において食糧自給率を高めることは国際的な責務である。
ついては、安全な食糧の確保と自給率の維持、向上をめざした日本農業の再建策の確立を急ぐべきとの農業者と消費者の立場と要望を踏まえ、新たな農産物貿易ルールの確立および食糧、農業、農村に関する「新たな基本法」の制定に取り組むとともに、下記について政府、関係行政庁に対し強く働きかけられるよう請願する。
記
1.「農業者の不安を払拭し、安じて営農にいそしむことができるようにする」とした昨年12月の閣議了解を全面的に実施すること。
2.日本農業の再建に向け、強力かつ具体的な政策を早急に策定、提示すること。
3.基礎的食糧である米の国内自給を確保し、国が責任を持って需給と価格の安定を図ることを基本とする食管制度の改革をはかること。