受理番号:請願第2号
新たな食料・農業政策の確立について
請願要旨
我が国の食料自給率は、経済発展とともに農産物の市場開放政策が進められたことにより、今や先進国の中で極めて低い水準にある。
このため異常気象や地域紛争によって食料パニックに陥りやすく、将来的に見ても人口の増加、耕地の荒廃、環境問題等から食料不足が心配されている。
こうした中で、21世紀に向けて食料、農業をどうするかは国民の生存権にかかわる問題であり、単に経済ベース論で判断すべきではない。
食料、農業問題の解決のためには、人口問題や環境問題といった地球的視点からとらえ、家族経営による我が国固有の農業を持続的に発展させることが必要であり、このことは国民共通の基本問題である。
ついては、新たな食料、農業政策の確立に向けて、下記事項の実現について政府関係機関に意見書を提出されるよう請願する。
記
1.今後の農政展開の理念を明らかにした食料、農業、農村に関する新たな基本法を制定すること。
2.各国農業の維持、発展が可能になる新たな農産物貿易ルールを確立すること。