受理番号:請願第9号
複合性局所疼痛症候群(CRPS)の難病指定を求める意見書の提出について
私は、反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)という複合性局所疼痛症候群(CRPS)の一種である病気にかかっている。この病気は、手足などに激しい持続的な痛みを伴うものである。病状が手の部位であれば、痛みによって次第に使えなくなり、全く手の機能をなくす場合もあり、病状が足の部位であれば、痛みのため歩行困難となり、場合によっては車いすやベッドでの生活を余儀なくされる。
そのため、私を含めた多くの患者が、それまで従事していた仕事ができなくなったり、部分的にしかできなくなっている。難病指定がされていないことから、治療費等の経済的負担が重くのしかかる中で、肉体的にも精神的にも日常生活を営むのが困難である。
CRPSという病気は10万人に約5人といわれる比較的稀な発症率ということもあり、これまで認知度が低く、長年診断自体がされなかった患者も多いが、難病に指定されれば広く知られるようになり、早期に診断、治療がなされ、病状が軽減されること等が期待できる。
CRPSは微細な損傷等によって発症するとされているが、原因についても諸説があり、また「痛み」の症状への対処自体も難しく治療法は未確立である。
このようにCRPSは難病指定の4要件(@希少性A原因不明B効果的な治療法の未確立C生活面への長期にわたる支障)を満たしている。
よって、国に対し、CRPSについて下記の事項に取り組むことを強く要望する意見書を、地方自治法第99条の規定に基づき提出していただくよう請願する。
記
1 複合性局所疼痛症候群(CRPS)を難病に指定すること。
2 早期に原因の解明や治療法の研究、確立を図ること。
3 患者の治療の経済的負担が軽減され、安心して治療を受けられる支援を行うこと。