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マイナ保険証の実施は、いったん立ち止まり検証を求める意見書の提出を求めることについて

請願第7号 マイナ保険証の実施は、いったん立ち止まり検証を求める意見書の提出を求めることについて

受理番号
請願第7号
受理年月日
令和5年6月27日
付託委員会
厚生・産業常任委員会
継続審査状況
議決年月日
令和5年7月14日
議決結果
不採択
紹介議員
中山和行、節木三千代

内容

受理番号:請願第7号
 マイナ保険証の実施は、いったん立ち止まり検証を求める意見書の提出を求めることについて

【請願の趣旨および理由】
 健康保険証の廃止などを定めた改定マイナンバー法が国会で成立したが、法案の成立後も、次々とマイナンバーカードの誤交付や別人への紐付けなどの誤登録、医療機関に設置されている資格認証機器のトラブルなど、重大問題が噴出しているが、政府は2024年秋の健康保険証の廃止を撤回していない。
 国会審議を通じて、障害者や認知症の方、高齢者など、社会的弱者とされる人たちがマイナンバーカードの手続・取得・管理ができずに、「健康保険証を持てない人」を制度的に作り出しかねない重大問題が明らかになった。
 障害者のカード取得をめぐっては、申請した際に「背後に車いすのヘッドレストが写っていたので却下された」「病気のため黒目が無い人でも、黒目が写っていないので撮り直しとなった」などの事例が報告されている。また、現在、多くの介護施設では、入所者の健康保険証を施設で預かっているが、マイナンバーカードの代行申請は、本人の同意が難しい上に、仮にマイナンバーカードの申請手続ができたとしても、施設側でカードと暗証番号を管理することは困難である。このように様々な事情により、マイナンバーカードの申請手続ができない人がいるが、政府は具体的な対策を示せていない。健康保険証を廃止すれば、膨大な数の「保険証を持てない人」が生まれ、保険料を払っていても保険診療を受けられない人が続出することになり、 国民皆保険制度の根幹を破壊する重大問題に発展しかねない。患者・利用者も、医療・介護現場も大混乱に陥ることは明白である。
 全国保険医団体連合会が医療機関を対象に行った調査では、マイナカードを使った保険資格の確認で2,481件のトラブルが報告された。その63.5%にあたる1,575件が、システムで「無効」「該当資格なし」と表示された。カードや、カードを読み込む機械の不具合も多数あった。本人が持参した保険証で保険資格を確認した例が1,634件と、保険証の提示でトラブルを切り抜けたケースが66%に上り、このまま保険証を廃止すれば、混乱の拡大は必至である。また、マイナカードに別人の保険情報が登録されていた事例は厚生労働省によると、7,300件以上確認されている。保団連調査でも63件あった。マイナカードの保有者が健康保険証としての利用に同意していないのに利用登録されていたケースも判明している。医療に関わる情報は命と健康に関わるもので、起きてはならないトラブルが発生している。一連の誤登録は紙の保険証で起きようもない事態がマイナンバーカードでは起きうることを示した。保険証の誤登録は命を危うくしかねない重大な問題である。
 共同通信社の世論調査では、健康保険証の廃止とマイナンバーカードへの一本化に対し、マイナンバーカードに一本化する政府方針に関し延期や、撤回を求める声が、72%に上り、反対が賛成を大きく上回っている。よって2024年秋からの保険証廃止はいったん立ち止まり、検証を求める意見書の提出を求める。

会議録

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