受理番号:請願第8号
教員の長時間労働の抜本的改善を求めることについて
請願の趣旨
教員の長時間労働は常態化しており、看過できない状況である。その結果、教員志願者の減少、早期退職者の増加が顕著となっている。学校現場では、教員不足による未配置が大きな問題となっている。
これらは、教員の勤務条件の問題であると同時に、子どもたちの教育保障に関わる問題であり、子どもの未来と国の行く末を左右する問題である。
教員の長時間労働の要因は、授業準備や校務分掌業務、生徒指導などであり、いずれも教員の本務である。それが長時間労働の要因となるのは、業務に見合う定数が確保できていないからに他ならない。
また、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)」では、公立学校教員に時間外手当を支給せずに、教職調整額を支給することを定めている。時間外手当を支給しないことで、時間外労働を計測する必要がなくなり、結果として労働時間規制が曖昧になることは避けられない。教員の労働時間を適切に管理し、長時間労働を規制するために給特法の見直しが必要である。
以上の趣旨に沿って、下記について、国に対する意見書を採択していただきたい。
記
1 学校の業務量に見合った教職員配置をすること
2 勤務時間の管理と時間外勤務を規制するために、教員にも時間外手当を支給すること
3 以上を実現するために教育予算を拡充すること