受理番号:請願第14号
滋賀県の社会福祉・保育所施策の拡充を求めることについて
請願要旨
政府の進める構造改革等によって、福祉のあり方や国と地方自治体との関係が見直されてきている。これから一層進められる民間の参入や直接契約制度のもとでは、今まで以上に利用者の人権が守られ、ニーズに合った福祉サービスの提供が求められる。
しかし、保育所や老人ホームでの待機者問題や障害者関連施策での基盤整備のおくれが目立ち、それぞれの施設等では職員体制が十分に確保できないため、利用者の細かなサービスにこたえられない事態等が生じている。このような状況を改善するために、個々の事業所において工夫や努力がなされることは当然であるが、厚生労働省が提言する施設間の競争と自助努力に任せるだけでは、地域格差の解消や安定したサービスの提供に限界がある。また、セーフティーネットとして社会福祉の機能強化が必要とされ、地方自治体による積極的な施策展開が求められている。
ついては、滋賀県内のすべての地域や施設等において、憲法で定められた生存権を保障し、人権が守られる福祉サービスが提供されるように下記の事項について要請する。
記
1.福祉関連予算の削減を行わず、福祉施策全般にわたり必要な基盤整備を推進すること。
2.重症心身障害児施設の特別加算を削減しないこと。
3.利用者の負担軽減のため、福祉サービス、施設等の利用料への助成を行うこと。
4.乳幼児、子供、高齢者、母子家庭、寡婦、障害者等への 医療費助成制度を拡充すること。
5.福祉施設、保育所、学童保育所の職員を増員し、労働条 件を改善するために、人件費の助成を行うこと。