受理番号:請願第11号
ゆきとどいた教育を進めるため30人学級の早期実施を求めることについて
請願要旨
今、刃物等による子供の殺傷事件を初め、いじめ自殺問題、不登校・中途退学の広がりや小学生からの新しい「荒れ」など教育の危機が叫ばれ、多くの国民が心を痛めている。
人間を育てる学校で子供や教師の命が奪われ、楽しいはずの学校で子供たちが苦しんでいるという現実を前にして、問題の1日も早い解決を願わずにはいられない。
現在、日本の学級編成標準は法律で40人と定められているが、先進国で40人学級という国はほとんどない。アメリカでは20〜30人学級だが縮小の方針を打ち出し学級編成規模の縮小は世界的な流れである。
条件整備が困難な状況で教職員は教育活動に日夜励んでいるが、多忙と指導の困難さから心身ともに疲れ果て、精神的疾患のため長期休暇を取っている教員も少なくない。今の教育の危機を打開するためには30人学級と大幅な教職員増がどうしても必要である。
ついては、今日の深刻な教育問題解決のため、下記の点について、政府へ意見書を提出されたい。
記
1.緊急に学級編成の標準を40人から35人に引き下げること。
2.年次計画を立てて学級編成の標準を早期に30人に引き下げること。
3.第6次教職員配置改善計画の引き延ばしをやめ、直ちに完全実施し教職員を増やすこと。