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平成29年(2017年)6月13日(火) 正副議長の記者会見

1 場  所   議会運営委員会室
2 出席者   奥村議長、小寺副議長
3 内  容   平成29年6月定例会議を迎えるにあたって


正副議長の記者会見

4 会見内容

議長
 お集まりいただいてありがとうございます。
 来週に迫ってまいりましたが、6月20日から7月12日までの23日間の予定で6月定例会議が開催されることになりました。

 議長を拝命して初めての定例会議となります。二元代表制の一翼を担う議会として、議会が一丸となって県民の生命と財産を守ることを最優先に議論を深めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 私のほうから、先ほどの各会派代表者会議で少し動きがありましたのでお伝えさせていただきます。平成31年4月に次の統一地方選挙が予定されております。本県議会では従来、統一地方選挙ごとに前もって議員定数に係る検討を行ってきたところでございますが、今年度、次期選挙に向けた検討を行うことになるということで、先ほど開催された各会派代表者会議におきまして、次の統一地方選挙に向けて検討していくため、議員定数検討委員会を設置することが決定されました。
 本職といたしましては、今後の検討のめどとして、年内に検討結果をおまとめいただき、仮に議員定数条例の改正が必要となれば、来年2月に開催予定の定例会議で条例改正案を提出できればと考えているところでございます。

 まずは私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

記者
 定数検討についてですが、前回の代表者会議で検討委員会を立ち上げるかどうかというところで、定数の南北問題とかも含めて、本当に今回要るだろうかというお話もお聞きしたんですけども、今回の検討委員会で人口配分との問題で何らかの変更はしようということなのか、どういったお考えでしょうか。

議長
 検討に向けた姿勢として我々が忘れてはならないのは、県民の皆さんの民意がしっかりと反映できるよう定数を定めなければならないということと思いますので、検討委員会においてそのような考え方で検討していただけるものと思っておりますが、検討委員会の中で議論を経て御判断いただければと思っております。

副議長
 補足させていただきますと、検討委員会というのは毎任期のこの時期にいずれにしても立ち上げるというのが決まっていますので。中身は何を議論するかということはありますけれども。

記者
 確認ですけれども、検討委員会を立ち上げるので何か前向きに始めるということではなく、検討する場を代表者会議でするのか検討委員会を立ち上げるのかという議論があったかと思いますが、あくまで検討する場として検討委員会を立ち上げることにしたということで、何かをやるかどうかというのはこれからという認識でよろしいですか。

議長
 基本的には議員の総定数、選挙区、選挙区別の定数とそれぞれありますので、検討委員会を立ち上げるにあたって、しっかりそれをおさえて検討を進めていく、そして27年度の国勢調査結果を踏まえた数字に落としてみたときにふさわしいものがあるかどうか判断していただいて議論を進めていこうというものでございます。
 必ず定数を削減しようという意気込みにとらえられがちですけれど、私としてはスタートラインの段階ではどうなるかわからないというのが現状であると思っていますし、しっかりと議論を深めていった暁に結論が導き出されるものと承知しております。

副議長
 例えば、前回に総定数を47名から44名に変えていますし、選挙区も合区しましたから、その辺も実際どうだったのかとか、じっくりと時間をかけていろんな議論をしていかないといけないので、その中で検討委員会としてどのような結論を出されるかということだと思います。

記者
 検討の手法としては、例えば前回の代表者会議で示された案を参考にしながら議論をしていくとか、何かそういったお考えはあるのでしょうか。

議長
 基本的には今おっしゃられた資料を基にということだと思いますが、27年度の国勢調査結果を受けて、人口配分も考慮し、一票の重みというものも判断基準にさせていただきたいと思います。

記者
 話は変わりますが、政策協議会でも話が出ていましたが、アユの補正予算などはせっかく通年議会になっているのだから臨時議会を開いたらどうだったのかということがありました。通年議会になってから今まで一度もそういうことがないのですが、今後の方針として議長はどのようにお考えでしょうか。

議長
 私も歯痒さを感じていました。アユが不足しているということは新聞報道でしか県民の皆さんはわからなかったわけです。補正予算で県議会と執行部が一緒にアユの対策を講じることはメッセージ性として力強いものがあるとお聞きしたこともありまして、私たちとしても執行部が少しでも早く手を打ちたいとの気持ちは理解しますが、せっかくの通年議会制を設けていますので、私たちにも働きかけをしてほしかった。一報があれば、私たちも臨時議会を開いてでも対応しましょうかと。それが知事の言われる一緒にやりましょうということだと理解していただけに少し残念な気持ちです。

副議長
 議長と同感です。
 もう1点付け加えさせていただくならば、私は通年議会制の導入を決定した当時の議会改革検討委員会の委員長をしていました。その趣旨は、先進地事例として東日本大震災や大規模災害への対応に効果があったということと、本県では平成25年の18号台風の時にたまたま議会開会中で、関係案件を深夜までかかって決めましたが、あれが通年議会だったらということがありました。それにもかかわらず、本来であれば通年議会制としての機能が一番発揮できるところで今回できなかったというのは、私たちもしっかりしないといけなかったという反省もあるので、議長が言われたように、県民のためにという思いであれば、こここそ頑張らないといけなかったなという思いをしています。

記者
 先日、前年度の政務活動費の公開がありましたけれども、今年はかなりコピーを添付する等、いろいろな改革もされたと思いますが、一方では、前の監査では制度そのものへの厳しい指摘もありました。先ほどの代表者会議でも議会改革は継続してということでしたが、何かこれからの改革ポイントはありますか。

議長
 先ほども代表者会議で各会派の皆さんから御意見をいただきました。政務活動費の公開についても一歩踏み込んだ形で取り組んではどうかという御意見も頂いたのですが、それについては、ようやく28年度分の提出から必要な証拠書類の添付も義務付けられて実施されたところでございまして、まだその反応も出ていない状況です。領収書のホームページでの公開について議論をという御意見もわかるのですが、議会として積極的に改革に取り組む姿勢は失っておりませんので、何かこのことについてもう一歩、というのは今後の代表者会議での議論とさせていただこうということで一定の決着をつけさせていただきました。継続して議論を深めてまいりたいと思っております。

副議長
 議会改革検討委員会の委員長を任せていただいたこともあり、先日発表された議会改革度ランキングでは47都道府県中7位と比較的良い評価をいただいたことは率直にうれしく思っています。議会は、議決機能、監視機能があり、また政策立案機能についてはここ数年は条例をいくつも出せています。住民との関係強化という点については本県議会では県民参画委員会を導入しています。
 これよりもさらに情報公開の観点などで進めようとすると、お金の問題、人の問題で次へ進めないことが結構あります。そこを議論しないと、どんどんやりましょうと言っても予算と人員体制がついてこないとできないことは実はたくさんありますので、現段階では今ある制度をフル活用できているのかということのほうが先決ではないかと思います。また、よそがしていることに乗るのではなく、例えば、子ども県議会は小中学生ですが、18歳選挙権に関して高校生をターゲットに議会としてできることを議論して形になっていくなら、議会としての役割も違う面であるのかなと個人的には思います。

議長
 最後に、就任から2か月足らずですけれど、良い意味での緊張感を持って事に当たらせていただいております。県民の皆さんにお出会いするたびに就任のお祝いの言葉と同時に期待しているよという言葉も頂きます。責任の重い立場となって、あらためて身の引き締まる思いでしっかりと取り組んでいかなければならないなと思っております。多くの県民の皆さんによって選ばれた県議会議員の頂点に立っておりますので、議論を深めていかなければならない、超党派で決すべきことは決しなければならないと、こういう思いでありますのでよろしくお願いします。

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