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令和5年(2023年)5月9日 正副議長の記者会見

1 場 所  記者会見室
2 出席者  奥村議長、有村副議長
3 内 容  正副議長の就任記者会見


正副議長の記者会見

4 会見要旨

(冒頭の御挨拶)
議長
 本日の招集会議で、歴史と伝統に培われた滋賀県議会第103代の議長に拝命を受け、身に余る光栄であると同時に、その職責の重さを痛感している次第であります。
 さて、新型コロナウイルス感染症につきましては、5月8日から感染症法上の位置づけが2類から5類へ引き下げられました。皆さんの生活が平常に戻りつつあることを実感していただけるよう、また疲弊した地域経済や社会をしっかり下支えできるよう、引き続き県民の皆さんと一緒に、まちづくり、あるいは県政発展のために尽力してまいりたいと存じます。
 また、原油価格・物価高騰に加えて、頻発する自然災害への備え、人口減少・少子高齢化対策など、県政を取り巻く課題が多くございますので、スピード感を持って課題解決に邁進してまいりたいと思っております。
 また、2025年に滋賀県で開催予定の国民スポーツ大会・障害者スポーツ大会に向けた準備や、2028年の春に開校を目指す県立高等専門学校の開設準備など、未来に向けた取り組みが加速する年でもあります。こうした中で、副議長の協力のもと、議員の皆様のご支援とご協力を賜りながら、県民の負託に応える県政の実現に向けて、全力で傾注してまいりたいと思っております。

副議長
 本日の招集会議で第114代の滋賀県議会の副議長にご選出いただき、改めて責任の重さを痛感しております。
 微力ではございますけれども、議長をお支えしながら、円滑な議会運営と県政の発展のために、最善の努力をして まいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


(今後の抱負)
議長
 県政の主役は言うまでもなく県民の皆様方でございます。常に県民の視点に立った、県民に開かれた議会運営を 行っていく必要があろうと思っております。
 議会は、多様なニーズに耳を傾け、代弁することが求められておりますので、各会派間の政治的立場の違いはありますが、十分に議論 できるよう、公平公正な議会運営に努めて参りたいと思っております。
 また、議会の持つ監視機能と、政策立案機能を高めることとあわせまして、スピード感を持った取り組みが求められているところです。二元代表の一翼を担う我々県議会としても、調査活動や活発な議論を通じて、諸課題にしっかりと対応してまいりたいと考えております。活力ある滋賀を実現するため、県民の皆様方の声を真摯に受け止めながら、議会が一丸となって取り組んでまいりたいと思っております。

副議長
 議長の話に ありましたように、まず議会の政策立案機能の強化を進めてまいりたいと思っております。
 また、県政の主役は県民の皆様 ですので、より 身近で親しみの持てる議会しなければならないと考えております。より一層県民に開かれ、また 真摯に県民の声に耳を傾ける議会であることに、誠心誠意努力していきたいと考えております。

(記者との質疑)
記者
 議長は、議長を経験 されるの が 2回目ということで、1回目の経験を踏まえて、2回目だからこそ、こういった議会運営をしたいという思いはございますか。

議長
 1度目の議長の時は何もかも手探りのところもあったのですが、改めて議員の皆さんの姿を拝見させていただき、これから様々な 意見を交換させていただくのが楽しみだと感じております。
 選挙を通して、議員の皆さんは多くのことをお約束されて当選してこられたと思いますので、その公約実現のために、それぞれの思いをしっかりと発言していただけるよう 、自由闊達な発言ができるように、公正公平な議会運営に努めていかなければいけないと考えております。

記者
 議会改革について、ここ何年かで色々と進めておられると思うのですが、ぜひこういったことをやっていきたいということはありますか。

議長
 滋賀県議会は、通年議会の取組や、発言の制限をしないことなど、全国でも改革の進行している議会であると自負しています。例えば、今年の2月定例会議では、30分の持ち時間を25分に短縮してでも、多くの議員の皆さんに発言していただく機会を持とうと、試験的に取り組みました。多種多様な方々がいらっしゃる滋賀県議会ですので、しっかりと意見交換ができるよう、心がけていきたいと思います。

副議長
 議会としても、監視機能はさることながら、政策提案能力も高めながら、普段から執行部に対して様々な提案をしていくことが重要ではないかと思っております。

記者
 議員の皆さんに支給されている政務活動費は、政策立案 能力の強化 にも 欠かせないものであるかと思いますが 、滋賀県議会では領収書のインターネット公開をしていないところであり、今後、政務活動費の 透明性を図っていくことへの対応についてお考えはありますでしょうか。

議長
 政務活動費については、県外での活動に係る報告書の作成や広報印刷物の添付、収支報告書のインターネットでの公開など、必要な見直しは今まで行ってきているところです 。
 また、政務活動費の更なる適正な運用を図るため、令和5年2月定例会議の全員協議会の場で議員に説明を行い、令和4年度分から収支報告書と併せて、チェックリストの提出も求めているところでございます。
 今後も引き続き、各議員が使途基準を遵守するとともに、その使途の透明性の確保に努めていくことが重要と私自身思っております。

副議長
 領収書のインターネット公開については、他府県の状況や領収書を発行される事業者への配慮等も勘案し検討していく必要があると考えております。
 また、議長、副議長の一存で決定できることではなく、代表者会議や議会改革検討委員会等の場で 、その他の課題とともに議論いただきながら、議会として検討してまいりたいと考えております。

記者
 議長は6年ぶり2度目の登板ということで、再登板を任されたことに対する思いをお尋ねします。

議長
 再登板をするから、意気込んで何かをしようという思いは ございません。ただ、先ほど申しましたとおり、多くの山積する課題がありますので、諸課題についてしっかりと着地点にたどり着けるように 、スピード感を持って対応できる議会運営を行っていきたいと思います。

記者
 副議長にお伺いします。
 先ほどの 副議長選で獲得 された 票は24 票ということで 、議長の42票と比べ ると少ない得票でしたが、ご自身はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

副議長
 私も市議会で経験したことがありますが 、議長選と副議長選は 性格が異なるものですので、通常は同じような票数をいただけないものと考えておりました。その上で、今回 私をご推挙いただいた方々には感謝しておりますし、またそれぞれのお立場でご投票された方々も尊重しております。いずれにせよ、しっかりと議長とタッグを組んで、議会の皆さんと一緒に、しっかりと議会運営ができるよう、私も尽力してまいりたいと思っています。

記者
 昨年度、政治倫理審査会の中で、副議長も聴取の対象として発言の場におられましたが 、そのあたりの影響があったと考えられますか。また、県議の不適切な発言であるとか、ご自身が当時会派の政調会長 であったことに対しては、受け取り方次第だというご発言があったかと思うのですけれども 、その後、政治倫理審査会や措置の結果を受けて、ご認識は変わられましたでしょうか。加えて、今後、他の議員や支持者から、面談への同席を求められた時は、また一個人として参加されるのか、副議長になられたら違うのか、そのあたりいかがでしょうか。

副議長
 政治倫理審査会については、対象者ではなかったので何とも言えない部分もありますが 、それぞれの立場 、職責の中で、やはり受け取り方は違うものがあるのではないかと思っています。
 副議長選挙への影響については、一つのことをとっての判断ということだけではなく、私も3期 、12年間 県議会をやってまいりましたので 、その中でのご判断かと思っており、 色々な意味で、今日をリスタートとして 、頑張っていきたいと思っております。
 面談への同席については、その時その時に 、慎重に判断していきたいと思います。記者副議長は第2会派から出したいという声もある かと思いますが 、どのようにお考えですか。 また、前回は副議長の会派が違いましたが、何か反省があったのでしょうか。

議長
 その件は、前から発言なり議論はお聞きしているのですけれども 、円滑な議会運営ということに視点を置くのであれば、議長と同じ会派に 副議長がいてくれるというのは、心強く、また頼もしくもあります。その分、奢ることなく公正な議会運営に努めていければ、 それはそれで了としていただけるのではないかと思っています。
 反省ということではなく、前回は議席数の関係もあり、他会派と協力していこうという中で、前向きにさざなみ倶楽部と意見交換をさせていただいて、あの結果が出てきたものと承知しております。

記者
 議長に伺います。議長を選ぶ際 、奥村さん 議長に押そうとなった一番のきっかけというのは何だとお考えですか 。

議長
 会派内で十分に議論をさせていただく中で、議運の委員長、副議長、議長と、順番に進めていくのが、安定した議会運営ではないかという視点に立ちまして、数年前から、それがなかなかできなかった時代もありましたので、今回はそれを正常に戻すための一つの手立て であるということをご理解いただけたらと思います。

記者
 議長にお伺いします。議場での就任挨拶の際に、執行部と対立するだけでなく、一緒になって県民の期待に応えていきたいとお話しされましたが、そこに込めた想いを伺います。

議長
 私も5期目を務めようとしていますが、就任当初は、新幹線新駅やダムの問題など、本当に大きな県政の課題について、知事と我々議会の意見が対立していた苦しい時代がありました。そこから三日月県政になり、特に二期目からは、会派としても同じ方向を向いて、県民の福祉の向上や子ども政策などについても、一緒になって取り組むことができればという思いでおります。
ただ、知事がよく言われる一緒にやりましょうということについて、何を一緒にするのか、具体的に示してもらいたいということは、直接知事にも申し上げました。
 具体的な提案をしていただいた上で、我々としても自由闊達に議論し、様々な議論を前に進めていきたいと思っており、そういった意味で、一緒になって取り組んでいきたいという話をさせていただきました。

記者
 関連して議長に伺いますが、例えば交通税の問題など、各会派で意見が分かれている問題に対しては、どのように議会運営をしていきたいとお考えでしょうか。

議長
 交通税については、知事も会見等で色々と発言されていますが、それが独り歩きするようなものであってはならないと思っています。多くの県民の皆さんに、交通税を前向きにご理解いただけるような議論がまだまだ道半ばであり、そういった議論を深めるための、この 4年間で あると 思っております。交通税によって、県民や滋賀県に来られる方がどのような 快適 さを享受できるのか、期待感 をもって納めていただけるような制度でないと、私は多くの方々にご理解いただけないと思いますので、そういったことをしっかりと謳った交通税の議論をしていきたいと思っております。

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