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令和6年3月19日 正副議長の記者会見

1 場 所  議会運営委員会室
2 出席者  奥村議長、有村副議長
3 内 容  令和5年度定例会を終えて


正副議長の記者会見

4 会見要旨

奥村議長
 昨年5月9日から、有村副議長とともに改選後の議長を務めた。新型コロナウイルス感染症が5月8日で5類に引き下げられた直後であった。その後様々な場であいさつさせていただいたが、3年ぶり、4年ぶり、はたまた5年ぶりのあいさつもあり、県民の皆さんの生活が普段どおりに戻ってきたことを実感しながらの一年間だった。
 6月、9月、11月、2月と4回の定例会議を行い、本日、無事閉会を迎えた。平成29年度に引き続き2回目の議長職であったが、これまで3年間苦労しただけに、県民の皆さんと平常に戻ったことを喜びながらこの一年間過ごしてきた。
 一方で、エネルギーや食料品などの物価高騰が県民生活を圧迫し、事業活動でも影響を与えている。県議会でも、事業者支援や生活者支援、県内消費の喚起にかかる補正予算を審議可決してきた。
 ここしばらくの間、コロナ禍により海外との往来が控えられていたが、再び活発に対面で交流できるようになり、昨年11月には、イタリアとバチカン市国を訪問し、県が「『幻の安土城』復元プロジェクト」の一環として進める安土山図屏風探索への協力をお願いし、本日、駐バチカン日本国特命全権大使が滋賀にお見えになり、安土城もご覧いただいた。訪問により様々な意見交換を行い、関心を持っていただき、それを確実に行動に示していただき、訪問できてほんとうに良かったと感じている。今年度の大きな成果と考えている。
 また、ハンガリーで開催された第19回世界湖沼会議に出席し、世界の湖沼問題の解決に向け、各国が協力して共に取り組むことを呼びかけ、湖沼の日の制定を副知事からも提案していただいた。環境にもしっかりと取り組む姿勢を表すことができた。
 台湾への訪問では、台南市で開催された大台南国際旅行展(旅行博)や、滋賀県遺族会主催の戦跡慰霊巡拝に参加した。特に、滋賀県と台南市は交流開始から10年目を迎えたところ。黄(こう)市長も昨年滋賀県を訪問いただいたが、我々も関係者を訪問し、引き続き相互交流を重ねてまいりたい旨をお伝えした。また2月には、今年1400周年を迎える台南市から台湾ランタンフェスティバルの開幕式(点灯式)にもご招待いただき、積極的な交流が戻ってきたことを喜んでいる。
 年明けには、能登半島で大地震が発生し、改めて、亡くなられた方のご冥福と、被災された方の一日も早い復興・復旧を願っている。滋賀県としても、職員を派遣しているほか、様々な団体の方が復興に向けて取り組まれていることに敬意と感謝を申し上げながら、我々ができることにしっかりと取り組みたい。
 県議会としては、本日、滋賀県議会委員会条例を改正し、大規模な災害の発生時や感染症のまん延時など、また、育児や介護その他のやむを得ない事由がある場合には、委員会にオンライン出席できることとしたところ。ICTなど新しい技術の活用により、災害時等の非常事態においても議会の責任を果たし、今後も不断の改革に取り組んでまいりたい。
 1月6日には、これまで同志として活動してきた、前議長の岩佐弘明氏が、病気のため69歳でご逝去された。長年、ともに政治の道を歩んできた大切な仲間を失い、言葉もない。ご本人もさぞかし無念であったことと思う。改めてご冥福をお祈りするとともに、岩佐議員の遺志を引き継ぎ、今後も滋賀県政の発展のため力を尽くしてまいるということを申し上げたい。

有村副議長
 奥村議長のサポート役として、県議会や当局の皆さんとともに、滋賀県政の発展のためにこの1年間頑張ってきた。県民の皆さん第一ということに力点を置きながら、皆さんと協力しながら1年間やってきた。滋賀県政の発展のために県議会があると思っており、今後も当局と連携し務めていきたい。


(質疑)
記者
 委員会のオンライン出席が可能となったとのことだが、次なる傍聴のバリアフリー化としては、委員会のオンライン中継ではないか。県民が県庁に来なくても、委員会の審議を見ることができる。近隣府県ではすでに実施しているところもある。議長としてはどのようにお考えか。

奥村議長
 そういう方向で進めていくべきと思うが、5つの常任委員会が一緒にスタートする場合、中継するにはその分の機材の整備が必要。本会議のネット中継はすでに取り組んでいるが、委員会のオンライン中継も、条件が整えば実施することになると思っている。

記者
 能登半島地震もあり防災に注目が集まっている。県議会では防災用ヘルメットを導入され、今年度は避難訓練も実施された。議会中の震災への対応、BCP(業務継続計画)など、何か強化していきたいという思いはあるか。

奥村議長
 防災用ヘルメットは、先進地を視察した際、議場や各委員会のテーブルの下に、すぐ持ち出せるようにヘルメットが配備されていた。帰庁してすぐ、そういう提案をした。また、実際に震災が起こると、ぐらぐら揺れて、揺れの最中は頭をこのように抱えることしかできなかったと聞き、ヘルメットをすぐかぶって対応できるように、避難訓練もすべきということで実施した。これからも継続して、良いことはどんどん取り組んでいきたい。

記者
 今議会では、県政の事業の遅れなどの指摘もあったが、指摘だけで終わらず、もっと強く言ってはどうか。そういうことを言っていかないと、例えば将来、交通税でより県民に負担をお願いするようなことになった場合に、なかなか賛成とも言えないのではないか。

奥村議長
 知事に直接苦言することもある。今後とも、苦言を言うだけでなく、寄り添う形も持ちながら、我々議会からきちんと指摘することで、執行部には軌道修正もしっかりとしていただきたいと思っている。交通税については、当局が今どのように考えているのか、我々も質さないといけないなと考えている。不安に思われる県民の声があるということも伝えながら、議論していく必要がある。

記者
 先月2月6日、県庁内の議員控室に大津地検の捜査が入った。これは大きな問題だが、これについて議長の受けとめは。

奥村議長
 今の段階で憶測の話をするのは控えたい。今後、何かの形で明るみに出た場合、議会としてもしっかりとした対応をとるという思い。

記者
 国会ではパーティー券のキックバックの不記載が問題になっている。議長はどのように受け止めているか。滋賀県議会の議員は、パーティー券のキックバックといったことはないか。

奥村議長
 自民党員である私も、国会での政倫審を見て腹立たしく感じている。知らぬ存ぜぬではなく、あのときの会議ではっきり出たというのが、誰かから出ないのか。自民党が今こそ生まれ変わるべきときに生まれ変わらないことには誰もついてこない。皆さん以上に腹が立っているかもしれない。
滋賀県でも、自民党県連のパーティーがあった。その還付金があるが、私も報道で報告漏れの指摘を受け修正した。報道のおかげで修正できた。今後も気をつけたいと思っている。他の議員も、指摘を受けたことについては、皆修正していると承知している。

記者
 本日、政治資金規正法を改正すべきという意見書が2本可決されたが、自民党の意見書案では、原因究明をすべきという部分がなかったと思う。このことについて、採決に加わっていた有村副議長はいかがお考えか。

有村副議長
 意見書は、議会としての意思の表明で、国会や関係行政庁に提出するもの。今回の2つの意見書案は、国政におけるこの大きな問題を受けて、政治に対する県民、国民の信頼を取り戻さないといけないという思いから、それぞれの会派のお考えで提案してこられたものと思う。

記者
 一般質問の持ち時間について。昨年度の途中から、それまで30分だったのを25分で試行され、今年度も継続された。今議会でも多くの方が質問されていたが、そのあたりはどのようにご覧になっているか。

奥村議長
 やってよかったと思っている。以前は、17時までに終えようと思うと全員は質問できない状態だったのが、できるようになってきた。より多くの議員に質問の機会を与えられたという意味では、たった5分の短縮だが、取り組んで良かったなと思う。これは継続してまたやりたいと思う。

記者
 裏金問題、キックバック問題で腹立たしいとおっしゃったが、そういったことを党本部には伝えているか。

奥村議長
 党本部には言っていないが、県選出の国会議員は出会うたびに言っている。私も有権者から言われている。もし解散総選挙があったら、3つある議席がゼロになるかもしれない。皆さん以上に私は気にしている。

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