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令和6年4月26日 正副議長の記者会見

1 場 所  記者会見室
2 出席者  有村議長、目片副議長
3 内 容  正副議長の就任記者会見


正副議長の記者会見

4 会見要旨

(冒頭あいさつ)
議長
 本日、招集会議で歴史と伝統に培われた滋賀県議会の第104代議長に選出をいただきました。身に余る光栄であると同時に、その職責の重さを痛感して、身の引き締まる思いでございます。
 コロナ禍により停滞していた社会、経済、文化活動が活気を取り戻し、海外との交流も活発化する中において、エネルギーや食料品等の物価高騰への対応や、頻発する自然災害への備え、人口減少、少子高齢化対策など、県政を取り巻く様々な課題が山積しており、スピード感を持って課題の解決に向けた取り組みを進めていかなければならないと考えております。
 一方で、本県で開催予定の国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会を1年後に控え、リハーサル大会などの開催準備や、2028年春の開校を目指す県内初の高等専門学校の設置準備など、未来に向けた取り組みがさらに加速する年でもあります。
 また、昨年度に滋賀県議会委員会条例を改正し、大規模な災害の発生時や感染症の蔓延などの場合には、委員会にオンライン出席できることとしたところであります。新しい技術の活用により、災害時等の非常事態においても、議会の責任を果たして参りたいと考えております。
 こうした中で副議長の協力のもと、議員の皆様のご支援とご協力を賜りながら、県民の付託に応える県政の実現に全力を傾注して参る所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

副議長
 本日の招集会議におきまして、この名誉ある滋賀県議会第115代の副議長に就任をさせていただきました、目片信悟でございます。何分にも浅学菲才、これからしっかりと有村議長をお支えしながら、この滋賀県議会の円滑な、また公平・公正な議会運営をさせていただきたいと思っております。
 引き続きのご指導をよろしくお願い申し上げ、簡単ではございますが一言のご挨拶に代えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

(今後の抱負)
議長
 1点目に県民に開かれた議会運営、公平・公正な議会運営を目指したいと思っております。県政の主役はいうまでもなく、去年も申し上げましたが、県民の皆様方であります。常に県民の視点に立って、県民に開かれた議会運営を皆様と共に図っていく必要があると考えております。議会は多様な民意に耳を傾け、代弁することが求められていることから、各会派間の政治的立場の違いはありますけれども、議論を十分に尽くせるよう、公平・公正な議会運営に努めて参りたいと考えております。
 2点目に分権時代における地方議会と政策立案機能の強化でございます。議会の持つ監視機能はもとより、政策立案機能を高めることと合わせまして、スピード感を持った取り組みが求められているところであります。二元代表制の一翼を担う機関として、県議会としても調査活動や活発な議論を通じまして、諸課題にしっかりと対応して参りたいと考えております。
活力ある滋賀を実現するため、県民の皆様方の声を真摯に受け止めながら、議会が一丸となって取り組んで参りたいと存じます。

副議長
 議長からもお話がございましたように、県議会は二元代表制のもとに、県民主役の議会運営ということで、これまでも取り組んで参りました政策立案機能の強化、これは条例制定も含めて、これからもしっかりと取り組んで参りたいと考えております。
 そして、2024年問題ということを言われておりますが、働き方改革は議会においても、効率的な運営、そうしたものもこれから取り入れていく必要があろうかと考えております。
 県議会は県民の皆様にとって距離があるような、そんな印象がございます。できるだけ県民の皆様に近い存在でいられるような、そんな県議会をこれから構築していきたい、有村議長とともにしっかりと取り組みを進めていきたいと思っております。

(記者との質疑応答)
記者
 お二方それぞれにお伺いしたいのですが、今の三日月知事の県政の評価と、二元代表制のお話もありましたけれども、県政に対して、行政に対して、議会としてどのようなスタンスで臨んでいきたいかについて、一言ずつお願いします。

議長
 三日月知事の評価ですが、国政の経験があるということは、滋賀にとって大きなメリットだと思っております。国会議員として、東京の方からも滋賀を見ておられたし、また滋賀から中央を見ておられる中で、47都道府県の中での滋賀県の立ち位置をわかっておられます。実際知事になられてからも、いろんな協議をする中で、知事は知事なりに一生懸命頑張っておられるものと私は理解しています。
 議会としてどのようなスタンスで臨むかについてですが、行政へのチェック機能や、先ほど申し上げた政策立案機能の強化も図りつつ、切磋琢磨しながら、滋賀を盛り上げていきたいと思います。滋賀県を少しでもレベルアップできるように、二元代表制のもと、しっかり協力してやっていきたいと思っております。



副議長
 三日月知事の評価ですが、皆様方ご承知のように、突拍子もなく色々と発言をされるということに、非常に新鮮感、新鮮味を感じております。発言されたこと全てがOKというわけではありませんが、これにより議論の種が植えられるといった、この3期の政治手法については、私は高く評価をしております。
そうしたことで議会と執行部の議論が活発になる、そしてまた時には、喧々諤々と政策一つ一つについてのやりとりができる事は、三日月県政の大きな特徴ではなかろうかと思っております。これからも一つ一つ丁寧に、県民の皆様に見えるように議論をさせていただきながら、三日月県政の検証を今後も進めていきたいと考えております。

記者
 有村議長にお伺いします。インターネットで本会議が中継されるなど、少しずつ議会もアクセスしやすい存在になって来ていると思いますが、この一年で具体的に何かこういうことをやってみたいなというアイデアがもしありましたらお聞かせください。

議長
 これまで県議会では、本会議のネット中継や、県民参画委員会の開催、またタブレット端末等の活用によるペーパーレス化などを推進してきました。政務活動費の公開についても、透明性の向上に取り組んで参りました。議長に就任させていただいたので、目片副議長と一緒に、さらに考えてみたいと思っております。「県議会も頑張ってるな」と県民の皆様に分かってもらえるように、努力したいと思っております。

記者
 有村議長にお聞きします。委員会でオンライン出席ができるようになりましたが、本会議でもオンライン出席ができるようにすることも考えておられますか。目片副議長にもお聞きします。先程おっしゃっていた、三日月知事の「突拍子もないこと」、これは具体的にどういうことでしょうか、最近の事例も踏まえてお聞かせください。

議長
 委員会のオンライン出席をどのような体制で実施していくか、またいつ実施するかなどの議論がまずありますので、本会議のオンライン出席については、今年度の委員会のオンライン出席の実践を踏まえまして、今後検討を進めていきたいと思います。

副議長
 私の方からですが、例えば交通税、北部振興、幻の安土城など、突拍子もないという表現が適切かどうかわかりませんが、私としては非常に大事な問題やアイデアを提起される、そのような印象がございます。それらを実際にどういう形で実現をさせていくか、という議論はこれから始まっていく部分だろうと思います。そうした議論を執行部とともに進めていく点において、三日月知事とはやりやすい関係であると感じております。

記者
 今回も正副議長ともに同じ会派からということになりました。第二会派などから副議長が選出されるケースが一般的かと思いますが、いかがでしょうか。

議長
 自治体によって、あるいは国においても、それぞれその時々、その折々に様々なパターンがあろうかと思っております。
 今回、議会でご推挙いただき、また議決をいただいたということで、私と目片副議長とでしっかりと付託に応えていけるように努力したいと思っております。それに対して、是か非かというのはなかなか難しいところですが、これは是として、二人で協力しながら県民の付託に応え、また議会の付託に応えたいと思っております。

記者
 副議長の冒頭の挨拶にありましたが、働き方改革であるとか、効率的な議会運営ということを目指されるということですが、オンライン出席等のほか、具体的な策として何かお考えのことはあるのでしょうか。

副議長
 私は昨年度、議会運営委員会委員長という職をいただいておりましたが、例えば本会議の質問時間の5分短縮を実施し、より多くの議員の皆様に発言の機会を持っていただくとともに、会議時間内に本会議を終われる場合も見受けられました。また、答弁する際に自席を立って、前に出て来る必要があるのかなど、その1分、2分の時間の短縮により、全体的な時間の効率化、執行部職員の働き方の効率化につながるものと考えます。
オンライン出席もそうですが、一つ一つの働き方の見直しや効率化など、できることから取り組んでいくことが必要であろうと思いますので、そうしたことを検証しながら、また議長とも相談しながら、働き方改革に挑んでいきたいと思っております。

記者
 政務活動費関係で、今後何か取り組んでいこうとお考えのことはありますでしょうか。

議長
 政務活動費については、適正化の確保ということで、これまでから県外での活動に係る報告書作成や広報、印刷物の添付、収支報告書のインターネットでの公開など、必要な見直しを図ってきたところでありましたけれども、より一層の透明性を確保するために、今年度から収支報告書に加えて、政務活動費の領収書、その他の支出の証拠書類を議会のホームページで7月1日からインターネット公開することになりました。
引き続き各議員が使途基準を遵守するように、その使途の透明性の確保に努めてまいります。

記者
 今年は国スポ・障スポの準備の期間に入ると思うのですが、まだ国スポ・障スポへの県民の認知度が低いというところがあるかと思います。議会の皆様として、大会の認知度、また機運を高めていくための取り組みについて、何かお考えはありますか。

議長
 この1年間は当局、執行部、議会をはじめ、各自治体、市町の方々にアナウンスを強力にしていきたいと思っております。
 国スポ・障スポのロゴの入った衣服の着用など、一人ひとりがその責任や役割を演じていただけるよう発信をしていきたいと思っております。

副議長
 県民の皆様に、こうした大会が行われることを発信する必要があるという事は、言うまでもございませんが、そのためには、やはり議会として、みんなで一致団結した取り組みが必要になろうかと思います。
様々な投資に対するご批判もありますが、大会の効果をしっかりと発現するためには、来年行われる国スポ・障スポをしっかり成功させるということが重要でありますので、それも議長と相談させていただきながら、様々なことに果敢に取り組んでいければと思っております。

記者
 議会で議論されることは、いろんなテーマがあると思いますが、たとえば、インフラ整備なのか、SDGsなのか、子どもの学びなのか、何かそういうものの中で、今年度、特に力を込められるだろうと思われるものについて、議長・副議長それぞれ教えてください。

議長
 知事が、「子ども子ども子ども」ということを去年からおっしゃる中で、今年度、「子ども若者部」が設置されました。子ども政策というのは最も肝心であり、基本でありますので、今回新しい部署ができたことに伴い、これまでやってきた事に加え、プラスアルファの施策もしっかり議論し、また我々からも知事に対して発信していく必要があろうかと思います。
 インフラ整備というのは、昔からの課題であります。しっかりと予算を投入すべきインフラ整備、それからソフト整備、色んなことを合わせ技でやっていかなければいけないと思っております。そのためには財源確保、これはもう喫緊の課題だと思っております。


副議長
 造林公社問題は、今年度解決に向けての取り組みが必要かと思っております。
それと大河ドラマ『光る君へ』で、県内各地において、大きく賑わっているところですが、この後どうしていくのかというとことを、しっかりと考え、議論を詰めていく必要があると思っております。
 加えて敦賀まで北陸新幹線が延伸しましたが、特に北部振興を知事も前から謳っておられますので、北陸新幹線に絡めて北部振興をどう進めていくのかについては、喫緊の課題であろうと感じています。
インフラ整備ですが、1号バイパスや大戸川ダム等の重要インフラの整備については、これからも国そしてまた県、それぞれの市町と協議をしながら推し進めていく、そういう思いでこれから1年間取り組みをさせていただきたいと感じております。

記者
 今回も任期は申し合わせで1年かと思うのですが、有村議長は1年間副議長をやってこられて、この1年間という任期については、どうお考えですか。もう少し長くやったほうがいいのか、あるいは1年で交代していくのがいいのか、実際副議長をやられた経験から、どのようにお考えでしょうか。

議長
 副議長を1年間させていただいて、1年間いろいろ見せていただいたので、その流れがよくわかります。滋賀県議会におきましては、スタンダードなやり方として1年に1回交代となっていますので、1年でしっかりと燃焼したいと思っております。

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