意見書・決議の詳細情報

番号

決議第2号
(平成08年)

議決年月日

平成08年7月11日

結果

可決

本文

決議第２号

　　　　　　　テレホンクラブ等営業の規制に関する決議

　２１世紀を目前に控えた今日、無眼の可能性を秘めた青少年の健やかな成長を図り、よりよい風俗環境をはぐくむことは、私たち県民すべての願いである。
　しかし、近年の県民生活を取り巻く環境は、社会の享楽的風潮や行き過ぎた商業主義等もあって、露骨な性描写を売り物にした広告や雑誌等が氾濫するなど年々悪化の傾向も見られ、特に、心身の発育途上にある青少年にとって極めて憂慮すべき状況にある。
　なかでもテレホンクラブやツーショットダイヤル営業は、秘匿性、密室性が高く、誰もが人目につかず自由に利用できることから性被害等の温床となっており、これを利用した将来性に富む女子少年の性的被害が増加している他、これに起因した殺人、恐喝等の痛ましい事件も多数発生しており、単に青少年の健全育成という観点からのみではなく、大人の性風俗上も見過ごせない大きな問題である。
　加えて、県下に、テレホンクラブ営業所およびツーショットダイヤル営業所は合計１６箇所、ツーショットの利用カード自動販売機は１１８台設置され、いずれもここ１年余りでほぼ倍増しており、県下各地の各種団体等からこれら自動販売機等の撤去ならびに設置を許さない地域基盤の確立や条例の制定に向けて多数の要望等が寄せられている。
　よって本議会は、こうした事態を重く受けとめ、青少年の健全育成とよりよい風俗環境を創出するという２つの視点から「テレホンクラブ等営業の規制に関する条例」の制定をここに強く求めるものである。
　以上、決議する。

　平成８年７月１１日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　滋　賀　県　議　会

会議録