意見書第24号
小選挙区制の導入および政党法の制定に反対する意見書
選挙制度改革について、衆議院に小選挙区制を導入し、あわせて小選挙区比例代表制に1票制を導入するなどの動きが強まっているが、いかなる形であれ、小選挙区制を選挙制度に取り入れることは、国民の多様な意思を正確に議席数に反映させるという国民主権と議会制民主主義に明らかに反するものである。
また、いかなる名目であれ、正当の自主性を侵し、正当を規制する政党法の制定は、憲法で保障された結社の自由を侵害するもので認められない。
今緊急に求められているのは、国民世論が強く求める議員定数の不均衡の抜本的な是正である。
よって政府におかれては、小選挙区制の導入および政党法の制定を断念し、議員定数の是正に直ちに取り組まれるよう強く要請する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成2年10月18日
滋賀県議会議長 岩 永 峯 一
(宛先) 内閣総理大臣 自治大臣