意見書第29号
看護婦不足解消に関する意見書
近年の著しい医療の高度化や人口の高齢化に伴い、看護婦の需要が激増し、ますます深刻な看護婦不足を来している。
だれもが充実した看護を享受するためには、多くの人々が看護という魅力ある職業を選択し、就業し続けられる各種施策の推進が求められるところである。
よって政府におかれては、かかる状況を十分認識され、下記事項について特段の措置を講ぜられるよう強く要望する。
記
1、2・8体制を厳守し、院内保育の設置を初めとする労働環境、条件を改善すること。
2、看護大学、学校、養成所を大幅に増やし、広くその門戸を開くこと。
3、ナースバンク事業を充実し、潜在看護力の活用に努めること。
4、病院における看護職数の基準を大幅に引き上げること。
5、看護、介護の仕事の重要性が社会に理解され、浸透するよう啓発活動に努めること。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成2年12月21日
滋賀県議会議長 岩 永 峯 一
(宛先) 内閣総理大臣 大蔵大臣 厚生大臣 自治大臣