意見書第1号
暴力団対策に係る新規立法を求める意見書
近年、暴力団は、その組織の暴力的威力を背景として市民生活や経済活動への介入を強めるとともに、勢力争いによって対立抗争事件を引き起こし、一般市民を巻き添えにするなど、平穏かつ安全であるべき国民生活に重大な脅威をもたらしている。
しかしながら、こうした暴力団への対策の現状は、警察当局の徹底した取り締まりと関係機関および団体の懸命の努力にもかかわらず、法制上の限界があることなどから、その対策に十分な効果が得られず、暴力団の反社会的行動は、もはや一日たりとも看過し得ない情勢となっている。
よって政府におかれては、暴力団の脅威から国民生活の安全を確保するため、暴力団対策に係る新たな法律を早期に制定されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成3年3月12日
滋賀県議会議長 岩永 峯一
(宛先) 内閣総理大臣 自治大臣 国家公安委員会委員長 警察庁長官