意見書第12号
青少年の健全な育成に関する意見書
次代を担う青少年が心身ともにたくましく、健やかに成長していくことは、国民すべての願いである。
しかしながら、現在の青少年を取り巻く社会環境は、露骨な性描写や過激な暴力を表現した雑誌、ビデオの氾濫やインターネットによる有害情報の増加など、極めて憂慮すべき状況にあり、このため、成長期における青少年の非行の増加が懸念されるところである。
本県においては、青少年健全育成条例の適切な運用により、青少年にふさわしい環境づくりと健全育成に努めているところであるが、近年の情報通信網の著しい発達を考えると、一自治体の条例規制だけで十分な効果を上げるには限界があり、全国的な対応が必要不可欠である。
よって政府におかれては、青少年に良好な社会環境を整備するため、早期に青少年の健全育成のための包括的、体系的な法整備を図られるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成11年12月17日
滋賀県議会議長 滝 一 郎
(宛先)内閣総理大臣 総務庁長官