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意見書・決議の詳細情報

意見書第12号 高次脳機能障害者への公的支援を求める意見書

番号
意見書第12号
(平成12年)
議決年月日
平成12年12月19日
結果
可決

本文

意見書第12号

       高次脳機能障害者への公的支援を求める意見書

高次脳機能障害とは、病気や事故などのさまざまな原因で脳が損傷されたために、言語・思考・記憶・学習・注意など知的な機能に障害が起きた状態をいう。原因として最も多いのは脳卒中だが、交通事故などによる外傷性の脳損傷でも多く見られる他、脳炎や低酸素脳症などでも起こる。
 具体的には、注意力や集中力の低下、比較的古い記憶は保たれているのに新しいことが覚えられない、感情や行動の抑制が効かなくなるなどの症状が現れ、周囲の状況に合った行動が選べなくなり、日常生活に大きな支障をきたしている現状である。
 この障害の多くは、外見からは分かりにくい上、本人も自覚していないことが多く家族からも理解されにくい状況にあるため、障害を知らない人から誤解を受けやすく、人間関係のトラブルを繰り返すなど社会復帰も容易でない面もある。
 また、社会生活上、さまざまな支障が生じていても、身体機能に支障がない場合は、身体障害者福祉制度の対象にならないため、社会的な支援が受けにくい状況にある。
 よって、政府ならびに国会におかれては、高次脳機能障害者に対して、障害認定基準の設定や、社会復帰への支援など、公的支援体制を早急に確立されるよう強く要請する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成12年12月19日
                 滋賀県議会議長  橋 本  正

(宛先)衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 厚生大臣

会議録

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