意見書・決議の詳細情報

番号

意見書第12号
(平成16年)

議決年月日

平成16年10月18日

結果

可決

本文

意見書第12号

警察官の増員に関する意見書

　本県は、主要な幹線道路網に恵まれるとともに、京阪神にも近いことから、急速な都市化が進展しており、全国有数の人口急増県である。平成１２年国勢調査による人口増加率は全国第１位を記録し、さらに国立社会保障・人口問題研究所による平成１４年度の将来推計人口では、２０３０年まで全国で唯一人口が増加し続ける県とされている。
　このような情勢を反映して、本県における犯罪は、道路、公園等の公共空間において敢行される路上強盗、ひったくり等の街頭犯罪や県民の生命、身体に直接危害を及ぼす凶悪事件が多発するなど、犯罪の量的な増加と質的な悪化が顕著であり、人口１万人当たりの犯罪発生率では全国第１５位と大都市を抱える都府県に次ぐ高さとなっている。加えて産業廃棄物の不法投棄を初めとする環境破壊や琵琶湖における水上安全対策等対処しなければならない課題が山積しており、安全で平穏な日常生活を求める声が一段と高まっているところである。
　これらの情勢に対処するため本県においては、平成１３年度から４年連続で増員措置がなされているが、なお警察官一人当たりの負担人口は近畿管区内で第１位、刑法犯、交通事故等の各種業務負担率も全国平均より１割以上高く、依然として厳しい状況にある。
　よって、政府ならびに国会におかれては、このような本県の特殊事情を十分勘案のうえ、県民生活の安全と平穏を確保するため、本県警察官の大幅な増員が図られるよう強く要望する。

　以上、地方自治法第９９条の規定により意見書を提出する。

　　平成16年10月18日
　　　　　　　　　　　　　　　　　滋賀県議会議長　　世　古　　　正

（宛先）　衆議院議長　参議院議長　内閣総理大臣　総務大臣　財務大臣　国家公安委員会委員長　警察庁長官

会議録